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カテゴリ:好きな本・読んだ本
作家・朱川湊人と歌人・笹公人がコラボした作品を読んだ。
〇ストーリー ぬいぐるみのラビラビは,香苗ちゃんの元を離れて宇宙を目指す。可愛らしいウサギのぬいぐるみラビラビは,実は男気にあふれた性格で,人々に役立つならば地球を離れることもいとわない。 ーーーーーーーーーー 笹公人の歌が5編掲載され,次に朱川湊人のショートショートが掲載され,それが交互に続く。 朱川湊人は予想通り昭和ノスタルジーを前面に出して来ているが,笹公人は初めてだ。だが読んでみると,抜群に朱川湊人と相性が良い。朱川湊人より10才程度年下だというが,寺山修司ファンということで,昭和テイストのキッチュな味わいだ。 作品の表紙は諸星大二郎が描く少年たちだ。この選択も分かっているなあ。 ーーーーーーーーーー 笹公人の歌と朱川湊人のショートショートは,ちょっとしたキーワードがリンクしていて,連想が広がって行くようで実に楽しい。 どのように執筆されたのか,ひじょうに興味深い。まるで連歌のように世界観が展開されている。もし可能であれば,またこの2人のコラボ作品を読んでみてみたい。 ーーーーーーーーーー 朱川湊人のショートショートの数は多くて,とても1つ1つ紹介は出来ない。ほとんどが単発で独立しているが,ぬいぐるみのラビラビ,作者の友人の不思議体験に遭遇してしまうH君,「伝説のお母さん」みたいなお母さんを持った家族の話など,連作っぽいものもあって飽きさせない。 少しかさばる本だが,昭和生まれの読書ファンにはすいすい読めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.21 18:40:33
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