りぶらりだいあり

7月から始まった夏の番組を観た。

『A.I.C.O. Incarnation』
〇ストーリー
人工生体の研究所から〈バースト〉と呼ばれる災厄が発生し，黒部峡谷一帯は凶暴な人工生命体に支配されている。〈バースト〉で家族を失い，自分も大怪我からリハビリ中の少女・橘アイコは，謎の転校生・神崎雄哉と出会ったことで，自分と災厄をつなぐ真相へと迫る。

・・・ハードとソフトのバランスがあまり良くない気がする。期待していた悲壮感は今のところ薄く，1990年代のOVAのような展開が続く。主人公たちの造形やセリフも，定型的だし，なんだか古臭い。”アクションから入れ”というセオリーを用いたのは良いけどね。

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『GIBIATE』
〇ストーリー
〈ジビエ〉ウィルスがまん延し，人類は絶滅の危機に瀕していた。そこに現れたのは，江戸時代からタイムスリップしてきた侍・神崎千水と忍・真田兼六だった。彼らは〈ジビエ〉へのワクチンを研究しているヨシナガとキャスリーンに協力し，一群の人々を守ることを決心するのだが？

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2030年代の日本はいろいろ大変なことになっているようで，〈ジビエ〉ウィルスに感染するとモンスターに変態して，他人を襲ってしまう。変態モンスターは人間からかけ離れていて，リアリティにかける。

キャラクターデザイン・天野喜孝，ミュージック・SUGIZO，吉田兄弟，大黒摩季，というビッグネームが目立っていて，その成果は間違いなくある。だが肝心のストーリーテリングがテンポが悪い。もっとスリムに仕上げられなかったのだろうか？

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『デカダンス』
〇ストーリー

謎の怪物〈ガドル〉に滅ぼされかけた人類は，移動要塞〈デカダンス〉で生存していた。そこでは〈ガドル〉を狩る〈ギア〉職，施設のメンテをする〈タンカー〉職に分かれていた。〈タンカー〉の少女・ナツメは，かつて〈ギア〉だったカブラギの元で働きながら，〈ギア〉としての技術を身に付けていく。

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ジブリ風のSFと思って観てみた。〈デカダンス〉の中での生活感，主人公たちの仕事のリアリティなど，その部分は十分満足できる。

それとは別の裏設定があり，第2話の展開には驚いてしまった。2つのモードのギャップをどうとらえるか，自分の中でも整理が出来ていないのだけれど，この作品が今シーズンのピカイチだという予感がしている。

製作者が新しい作品を送り込もうと意気込んでいるのが伝わってくる。良いよね。