テーマ:夢を叶える人になる(1190)
カテゴリ:あほ天日記
辻仁成-オキーフの恋人 オズワルトの追憶 戦争を悪と呼び、この世から戦争がなくなることを祈るのが素朴な良心である。 しかし、キリスト教とイスラム教の双方の神の名のもとに行なわれる戦争は 「正義」や「神」への根源的な疑問をもたらさずにはおかない。 「神」の名による「正義」は、敵対する相手を「悪魔」と呼ぶ。 そうなるとどちらの「神」も相対的には「悪魔」であることになる。。。。 オキーフは人里離れた砂漠で暮らし、動物の骨や無人の砂漠や空を描きつづけた。 宇宙と独り対話しているような、その静謐さに救われる。 たとえ幻だとしても、夢想だとしても、愛に満ちた侠雑物のないその世界を信じよう というメッセージが、悪夢のように入り組んだこの小説を、清々しく貫いて届いてくる。 愛に満ちた世界は、夢想ではないと辻仁成は言ってるんじゃないのか。。 「神」や「正義」は二元論では理解できないのではないだろうか。 オキーフの恋人の物語が、真実の世界を教えてくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.15 23:27:02
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