ベースの弦は何本?
コントラバスのソリッドボディ版としてフェンダーが1951年(異説あり)に発売したプレシジョン・ベースのインパクトは凄まじく、職業別電話帳に「フェンダー・ベース奏者」という欄が作られたほどです。伝統的にベース・ギターは4弦なのですが、様々な目的のためその弦は数を変えています。・5弦ベース:さらに低いB音まで出るよう弦を増やしたものと、反対に高い音を出すために増やした物があります。・6弦ベース:ギターの1オクターブ下のチューニングができるフェンダーの「VI」タイプと、4弦ベースの上下に1本ずつ弦を追加した物があります。・8弦ベース:4弦ベースのそれぞれの弦に隣り合うよう1オクターブ高い弦を張り、1カ所押さえると1オクターブずれた音が同時に出せるようにしてあるもの。4コース8弦等と言います。また等間隔に8本の弦を並べたものも出ています。ここまでは弦の数を増やしたもののお話。5弦6弦8弦弦を増やす方向というのはメロディックなフレーズを弾きたいとか、和音を出したいとか表現の幅を広げる考え方に基づいていますが、もう一方の考え方に「シンプルに奏でる」考え方があり、これを追求すると弦が減ってしまいました。また弦をグリスする奏法で滑らかな音移動を聴かせる目的でも用いられます。1弦ベースも存在します。2弦フェンダーVIには興味あるなぁ。