ノンリバース・ファイアーバードの価値
ギブソンのファイアーバードと言えば、評価が高いのは前期モデルである「リバース」というタイプで、スルーネック構造を持っている独創的デザインのモデルでした。フェンダーのギターの多くは6弦側のボディのツノが1弦側より飛び出していて、これをノーマルタイプとするのに対して、6弦側の方が飛び出ているファイアーバードのことを「リバース」と呼んだらしいです。リバースの再生産品それに対して後期はリバースをひっくり返した形にモデルチェンジされ、ネックとボディもセットネックとなりスルーネック構造は終わりました。(リバースに対して「ノンリバース」と呼びます。)1988年当時、リバースのファイアーバードが40万円くらいしていた時、20万円を切っていたノンリバースですが、評価はいつの間にか上がっているようですね。1966 Firebird I640,000円 オリジナル再生産品無理矢理こじつけると、20年で3倍になる金融商品だとして年利6%相当ですか。ヴィンテージギターが投資に向くと言えなくもないですが、それほど際立った利率を叩き出す訳ではないようです。不人気リスクも高いですからね。プレーヤーが次世代に譲り渡すに当たって、大事に使う見返りとして幾分値上がりする、というのが健全であろうと思われます。