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元ネットショップ店長日誌

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2007年04月の記事

全26件 (26件中 1-26件目)

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開いて置けるコードブック

テーブルの上に置いても開いたままにできるように、スパイラル綴じかダブルリング綴じのコードブックを探しておりました。楽器店か書店に出向けばよかったのですが、ポイントの関係で（笑）ネットショップで探しました。しかし見つけた本は平綴じで、スプリングの絵がデザインされているものでした。ガビーン（古い）実店舗では手に取れるのでこういうミスはしなかったろうなぁ。しかしそんなことであきらめたりしないところが誰も言ってくれない私のいいところ。ならば作りましょう。リング綴じコードブック。さて、素材と道具を用意します。１００円ショップで買ったリング（20mm）、ホットプレート、電気ドリル　以上スプリングの絵に合わせてドリルで2mmの穴をあけます。ホットプレートを熱して本の背を暖めます。背の接着剤を溶かします。中身をバラバラにします。リングを通します。全部通しました。完成です。この通り、開いたままキープできます。しかしちょっとゴツくなった。

2007.04.27

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ニトロセルロースラッカー崇拝

ヴィンテージ・ギターを支持する人の中には、ラッカー塗装が音にいい影響を与えているんじゃないかと言う方がいますね。特に当時使われていたニトロセルロースラッカーがいい、と。ヴィンテージ・フェンダーはほとんど裸の木を触っているような感触で、塗装が薄いんだろうなぁと思います。それに対しポール・リード・スミスがインタビューで語るところによると、塗装の影響は塗料の種類じゃなくて厚みだとのことで、量産ギターと同じポリウレタンを研き込んで薄く仕上げてあります。ラッカーは時間が経つと薄くなってしまう特性があり、出荷時の塗膜の厚みは減っていくのですが、これが結果的にラッカー仕上げのヴィンテージを神格化させているのでは、という考えですね。どっちが正しいのか分かりませんが、薄いラッカーを再現した「シン・ラッカー（Thin Lacquer）」シリーズが出ていますので、ラッカー派の方はお試しください。結構早くひび割れとか起こりそうですが、それも味のうちということで。シン・ラッカー・シリーズ

2007.04.26

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トラ目のレス・ポールを探してくれ

知人の知人で直接知らない人がレス・ポールを探しているそうです。（お～すばらしい。）で、条件が・細いネック・派手なトラ目・予算は２０万円ですって。細いネックということで探すなら、60's Les Paul Standard　が細いです。ヴィンテージの１９６０年製がスリム・ネックなのでそれを再現したということですね。Fadedつや消しワインレッドハニーバースト中古も視野に入れるならレス・ポール・クラシックがスリム・ネックですのでそれのトラ目バージョンである「プラス」や「プレミアム・プラス」を。ネットのショッピング・モールは条件をしぼって検索・比較できるので便利ですね。私がギターを探していた頃はお茶の水、新宿、渋谷、中野を１日かけて走破したもんでしたが。

2007.04.25

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黄金のペア

バンド・マジックという言葉があって、バンドの構成メンバーの一人一人が高い音楽性を持って創作活動できる状況にあってもソロ・アルバムではぱっとしないのにバンドになると傑作を生み出せる不思議を言います。異なる性質を持つ物質どうしを反応させると全く新しい性質の物質ができあがる様子から「化学反応（ケミストリー）」という言い方もされていますね。そんなマジックの中でも特に影響し合う二人という組み合わせが古くから存在します。ジョン・レノン　と　ポール・マッカートニー（ビートルズ）キース・リチャーズ　と　ミック・ジャガー（ローリング・ストーンズ）ポール・スタンレー　と　ジーン・シモンズ（キッス）スティーヴン・タイラー　と　ジョー・ペリー（エアロスミス）・・・１９８０年代の二人というとボン・ジョヴィのジョン・ボン・ジョヴィ　と　リッチー・サンボラになるんでしょうかね。マジックについてはエアロスミスを例にとると、ジョーが抜けた時期のエアロスミスは全然良くなくて、復帰した途端それ以前よりビッグなバンドに変身してしまいました。もちろんジョーはうまいギタリストですが、スーパーテクニックを駆使したタイプではなくバンド・アンサンブルの中で光るプレイを聴かせるギタリストです。そしてその光はスティーヴン・タイイラーのいるエアロスミスで一番輝くんでしょうね。ジョンリッチー

2007.04.24

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ラージヘッドの逆襲

フェンダーのストラトキャスター、１９６５年から１６年間はラージヘッド時代になります。中古、ヴィンテージ市場ではスモールヘッドに比べて人気がありませんでしたが、根強いファンも多く、また作られて２０年以上経っているためものすごい値上がりを見せています。ロックンロールとともに脚光を浴びたストラトキャスターではありましたが、１９６０年代末には売り上げ不振から製造打ち切りを検討されていたそうです。ものすごい音色とプレイでストラトをシーンの第一線に戻してくれたのはジミ・ヘンドリクス。ジミ以降もリッチー・ブラックモア（ディープ・パープル、レインボー）、ウリ・ロート（スコーピオンズ）等ラージヘッド・ストラトをトレードマークにするギタリストは多く、当時のロックをリアルタイムで体験した世代やそのジュニア達がラージヘッドを支持しています。ラージヘッドの１６年間で若干仕様変更があり、１９７１年のネック．ジョイント・スクリュー３本化、１９７０年代後半の黒いプラスチック・パーツの採用は分かりやすい変化です。中古市場でも人気のなかった黒パーツ時代ですが、同時を知るものの一人としては「スマートで都会的」に見えたもんでしたが（笑）。まだ再生産されないところを見ると、中古で買った方が安いのでしょう。狙い目では？重い材が使われていることが多く、ハードロックに向いているという評価があります。ライバルのギブソンも１９７０年代は大きなヘッドを採用していますね、そういえば。ラージヘッドを復刻しながらモダン仕様メキシコ産マッチング・ヘッド１９６９年仕様　メイプル指板の方は「貼りメイプル」仕様

2007.04.23

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１９６５年

フェンダーの社名の由来は創始者レオ・フェンダー（故人）ですが、レオ・フェンダー自身が経営にタッチしていたのは１９６４年末まで、１９６５年１月ＣＢＳに売却されます。ＣＢＳ傘下でのモデルチェンジに不満なファンの間で「PreCBS（ＣＢＳ以前）」という用語が広まり、それを特別視するようになりました。しかし１９６５年ピッタリからニューモデルが出たわけではなく、１９６４年までに作られていたパーツはそれがなくなるまで出荷され、１９６５年途中からＣＢＳの打ち出した変更が現れてきます。ストラトキャスターはヘッドを大きく変更（ラージヘッドと呼ぶ）、１９６４年後半よりロゴが変更されています。ヘッドと同時にロゴ変更としなかった理由は分かりません。１９６５年前半のギターを再現したものがフェンダーから発売されています。フェンダー社としても意義深い年なのでしょうね。1965 Relic1965 NOS1965 NOS ジミー・ペイジのストラトキャスターってこの色？1965 MBS1966 オリジナル。1965年途中よりこのギターのようにヘッドが大きくなる。

2007.04.22

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トラ目道・アコースティック編

トラ目のメイプルは別名「フィドル・バック」といい、フィドル（バイオリン）の裏板に使用されていました。ギターにも早くから使用されていましたが、表板はスプルースが伝統的に用いられており、ギブソンでトップに用いられたのは1949年のＥＳ－５からでした。（ＥＳ－５は量産メーカーでは最初にピックアップを３個搭載したことでも知られるモデルです。）アコースティックでは表板はよく響くスプルース、サイド＆バックは弦の音を反射させるよう堅いメイプルという発想で作られているようです。ＥＳ等のエレクトリックは表板を振動させすぎるとハウリングの恐れがあるため、トップにもメイプルが使えるようになって、見た目にも美しいフレイムが見えるモデルが発売されました。レス・ポールではないギターにフレイムメイプル、ゾクっときます。バードランド　ものすごいトラ目のネックES-335　ヴィンテージにはほとんどないフレイムメイプルVegas　1960年代風デザインだが２１世紀デビュー。フェンダーのテレキャスター・シンラインのような作りCST-336　レス・ポールの大きさでルックスはセミアコL-5　ネック、バック、サイドがフレイムメイプルウェス・モンゴメリー・モデルSJ-200　元祖ギブソンのジャンボギターDOVE　ネックはマホガニー、サイド＆バックがフレイムメイプル

2007.04.20

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楽器の盗難は警察に届けましょう

ちょっと昔話。ヴィンテージ系楽器店でギターを物色していた時、警官がやってきて店員と話した後、何やら文書を手渡しました。「何事ですか」と聞くと「ギターの盗難届があって、そのギターが持ち込まれたら通報するように言われました。」とギターの手配書のようなものをもらったそうです。人の大切なギターを盗んで換金するようなヤツがいるのですね。いや、盗もうとする人間には楽器に見えていないでしょう。ただの高額商品としか映らないはず。そうですね。盗まれたときの対策としてできることをやっておきましょうか。・ギターの写真を撮っておく。特徴的な木目やキズの位置は入念に。・シリアルナンバーを控えておく。そして不幸にも盗まれてしまったら・警察に届ける。その時写真とメーカー名、シリアルナンバーを告げる。さらにネット時代には私たちにできることがあります。・ネット・オークションに目を光らせる。・ブログで協力依頼をする。また失った物の代わりにはならないでしょうが、盗難保険に入っておくと経済的ショックがやわらぐかもしれません。

2007.04.19

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大盛と特盛

外出先で昼食をとることになって、早く帰る必要があるので家族亭に行きました。特もり天せいろ　を注文したところ「ただいまの時間大盛が無料サービスになっておりますが、いかがいたしますか」とのこと。　「特もりなんですがさらに大盛になるんですか」と尋ねると「はい。できます。」とのことなのでそれを頼みました。どんな豪快な蕎麦が出てくるのか期待していましたが、出てきたせいろは特に驚くほどの量ではありませんでした。いやいや、蕎麦屋さんで大盛や特盛を注文するような無粋な私ではありますが、本来のせいろがどれくらい少量か知らないわけではありません。神田の薮蕎麦でデフォルト注文が二枚盛なのも知っています。ですが特盛の大盛ですよ。どれくらい驚かせてくれるのか期待したっていいじゃないですか。期待イメージで考えると特盛で２倍、それの大盛で１．５倍ですから合計３倍の蕎麦を待っていたんです。今日食べた蕎麦は特盛で２割増、大盛でさらに２割増の１．４４倍盛くらいの感じだったなぁ。ドカ盛のテレビ番組で感覚がおかしくなったのかなぁ、私。（しまった。家族亭のホームページに割引クーポンが付いていた。）

2007.04.18

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音叉は遠くなりにけり

アコースティック・ギターのインスト（器楽）デュオ、デパペペをテレビで見たんですが、ギターのヘッドに大きな洗濯バサミのようなものが付いています。オートバイのバックミラーのようにも見えます。あれはギターのチューニング・マシンです。あ、知ってました？弦を弾いたときの振動を直接ヘッドから受け、音の高さを正確に示してくれるものです。エレクトリック・ギターはつなぐだけでいいチューナーが普及していて、今ではマルチエフェクターの中にも組み込まれていますが、アコースティック・ギターの場合今までは出た音をチューナー内蔵のマイクで拾って表示していました。マイクとギターの距離や方向によってはうまく表示してくれないこともあり、結構イライラさせられたもんでした。クリップ式のチューナーはチューニングがおかしいと感じたら気軽につけられますし、つけっぱなしでもいいですしね。しかし今どき音叉でチューニングしてるギタリストはいるんだろうか？あたしだよっ。

2007.04.17

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さまよえるギター

今個人の楽器売買の舞台はネット・オークションになっていますが、１０年くらい前までは音楽雑誌の「売ります・買います」コーナーでした。特に充実していたのはプレーヤー誌で、ギターの広告を見るために定期購読している知人は「『プレーヤー』誌で一番価値のあるページ」とまで呼んでいました。２０年近く前、ふと立ち寄った楽器店にさらに半年前同じ店で見たレス・ポールがあったのです。店のオーナーに「このギターを見たことがあります。」と話したら、このギターを持ち込んだ人は他にも何本も持ち込んでおり、個人から買ったギターを楽器店に売っているらしいと教えてもらいました。ギター版「せどり」ですね。このギターのように、何人ものオーナーの間を転々とするギターが存在するそうです。同じ店で何回転もする例も聞かせてもらいました。どういう運命か、一度転売されたギターは次々と同じ運命を辿る、とも聞きました。その当時レス・ポール・リイシューは高騰し続けており、中古だろうが何だろうがトップのトラ目さえ良ければいい値段がついてました。その後1993年頃ヒストリック・コレクションが始まって、あっという間に値下がりしました。音は悪くなかったので、プレーヤーにはありがたい値下がりじゃなかったかなぁ。最近の事情はよく知りません。昔話でした。

2007.04.15

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カラー道

フェンダーの創始者レオ・フェンダーはギターが弾けない、クルマ好きのおじさんだったらしいですね。それだからかは分かりませんが、フェンダーのギターにはムスタング（マスタング）、ジャガー、ブロンコ等自動車と同じ名前のものがあります。実際デュポン社の自動車用塗料で塗装していたらしく、当時の自動車と同じカラーが見られます。それに対して元々アコースティックを作っていたギブソンはソリッド・ボディのレス・ポール（と同時に出したＥＳ－２９５）で初めてギターをゴールドに塗る冒険をします。１９５８年に伝統的なサンバーストに「退化」してしまうんですけど。カラーバリエーションとしてはスタンダードは特にいじらず、カスタムで黒、スペシャルとジュニアでライムド・イエローとチェリー（初期ジュニアはサンバースト）という具合に展開していました。それでも１９７０年代に入ってデラックスにメタリック・ブルーやメタリック・レッド等が加わりカラーバリエーションを楽しむこともできるようになってきたのですが、レス・ポール・スタンダードを好む層というのは伝統的ルックスに惚れている事が多く、あくまでも特注レベルの量しか出ていません。楽器店でいつまでも売れないレア・カラーのレス・ポールって見た事ないですか？やはり欲しい人がすごく限られているんですよね。ところが「ロングテール理論」からいくとインターネット・ショッピングにおいてはレアなものから売れていく可能性があるということですよ。そりゃトラ目のサンバーストの方が数は出るでしょうが、レア・カラーが売れ残って困るということは起こりにくいんです。レア・カラーのレス・ポールを使うと少々変わってると思われるかもしれませんが、ロックのフィールドにおいては変わってることは有利に働く事はあっても損する事はないんじゃないですか？でも他のギターが欲しくなってそれを売りたいと思っても、なかなか買い手が付かない可能性はありますね、確かに。Vixen1970年代のカスタム

2007.04.14

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エア・ギターを「買う」

金剛地武志氏の世界第４位、ダイノジおおち氏の優勝でメジャーになったエア・ギターですが、これが買えるそうです。ヤマハから出た軽いギターのことではありませんよ。なんとタカラトミーから出ます。air guitar proヘッドとローポジションの指板だけなんですが、弦があるはずの部分をストロークするとコード音が鳴ります。コードはメジャーとマイナーがスイッチで切り替えられるようです。またプリセットで有名曲も弾けるそうで。でも本来のエア・ギターはギターが自由自在に伸び縮みして曲がったりねじれたりするのも醍醐味の一つでして、弦（があるはずの部分）をミスヒットすると音が出ないというのはいかがなもんでしょうか。でも買うかも。

2007.04.13

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テレスドン　地底人は地上を目指す

海の底や地底には我々人類とは別の知的生命が独自の文明を築き、地上への侵攻を狙っている。―こういった設定は何度も怪獣番組やＳＦに使われてきましたが、ウルトラマン「地上破壊工作」の設定は地底人の方です。パリ本部の隊員に扮装した地底人が科特隊東京支部に地磁気を狂わせる装置を仕掛ける。またハヤタがパリに向かう途中誘拐されてしまう。地底人がテレスドンを地下から呼び出し、地上を破壊し始める。捕われたハヤタは地底で催眠術により意のままに動かされそうになる。ところがハヤタの変身後の姿であるウルトラマンは別人格らしく、地上に出てテレスドンを退治してしまう。地底人はウルトラマンに変身する際に発せられるフラッシュビームで倒されたようだ。夜の街を破壊するテレスドンを地上の人間から見たショット、空中からのショットが印象的。特にビルの間からテレスドンの一部しか見えないところなど感激。地底人の人類への恨みや文明批評のようなものは一切なし。ただただ夜に格闘する絵がすばらしい。ウルトラマンはこれでいいと思います。そしてテレスドン。怪獣らしい怪獣デザインで、大きく開く口が魅力。

2007.04.13

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プレーン道

メイプルというマテリアルは杢の出やすい木材ではありますが、特に模様のない普通の（プレーン）木目になることも当然あります。ギブソンのレス・ポールでヴィンテージと呼ばれる1960年までのサンバースト中、全くのプレーンというのは私が見た中では２本ありました。写真集などにも数本確認できます。絵になりにくいから掲載数が少ないのか、それとも元々の生産数が少ないのか分かりませんが、プレーン・トップはわざわざそういう材で作ったのだと思います。その後レス・ポールは特別なモデルにだけトラ目等の杢、通常のスタンダードはプレーンの３ピース（１９８０年代に２ピース）となりましたが、ついに今世紀に入って逆転し、50's STANDARDや60's STANDARDというスタンダード・モデルには杢が入り、ＶＯＳという少量生産モデルの中にプレーン・トップが入る事になりました。元々日本人は柾目が好きで、杢の入ったギターを「不良品だ」として送り返したという噂まであります。そういう嗜好のためプレーンの愛好者が一定数いたのですが、これからは少々多めにお金を払う事になりそうです。（1980～1990年代のスタンダードの中古、今ならかなり安く買えるはず。ちょっとヴィンテージに似てないルックスですが。）わざわざ選び抜いたプレーン・トップは「分かってる」プレーヤーを印象付けてくれることでしょう。クラシックＶＯＳＶＯＳＶＯＳＶＯＳ

2007.04.12

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鳥目道

レス・ポールのメイプルトップの話、第三弾です。バーズアイ・メイプルってご存知ですか。鳥の目（bird's eye）のような木目が出たメイプルのことで、メイプル以外には滅多に出ない珍しい木目だそうです。単独で出るよりトラ目の薄いものと混じって出たりもします。またブリスターと呼ばれることもあります。気泡とかいう意味ですね。（オモチャをパックしている透明なケースをブリスターパックというのも気泡からですね）なぜ発生するのか分かっていないらしいのですが、特に堅いメイプルに出ることが多く、これを使用したギターってどんな音がするのかワクワクしますね。鑑賞のポイントはさりげなさ。全面にブワッと出ているとちょっと不気味に感じるかも。バーズアイ・メイプルをトップに使ったレス・ポール

2007.04.11

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キルト道

レス・ポール・スタンダードのメイプルトップの話の続きです。トラ目と並んで目を引く人気の杢がウロコ状に出る「キルテッド・メイプル」略称キルトです。（キルティングのキルトです。模様が似てるでしょ）ヴィンテージには存在していなかったようで、再生産物だけの楽しみとなります。最初に作られたキルテッド・メイプルのレス・ポールはレス・ポール・８０・エリートでしょう。８０にはトラ目トップで３ピース・ネックの「スタンダード」とキルト・トップ、１ピース・ネック、エボニー指板の「エリート」の２種類がありました。それ以降も限定モデルにキルテッド・メイプルが使われていて、限定モデルらしい高級感を醸し出しています。鑑賞のポイントははっきりしていればいるほど吉（笑）。自然が生んだプレゼントを楽しみましょう。Tak MatsumotoRoot Beer

2007.04.10

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トラ目道

メイプルといえばトラ目が思い浮かぶようになりましたが、ヴィンテージのレス・ポール・スタンダードにトラ目が多くはなかったというのは本当でしょうか。写真集等も目を見張るようなものの方が載せても美しいため、トラ目中心となってしまうでしょう。まーおよそ１５００本と言われるサンバースト・レス・ポールのすべてを見て数えてみないことには分からない事なのでそこは研究家に任せて、店頭で買えるレス・ポールのトラ目を堪能する権利は現在の私たちのものです。鑑賞のポイント（笑）は大きく分けて３つ「太い目か細い目か」「まっすぐな目かうねった目か」「はっきりした目かさりげない目か」この組み合わせで２×２×２＝８通りの中から好みのトラ目を選ぶと良いでしょう。例えばジミー・ペイジのＮｏ．１は「細い」「まっすぐな」「さりげない」ゲーリー・ムーアがピーター・グリーンから譲られたやつは「細い」「うねった」「はっきりした」デュアン・オールマンのものは「太い」「うねった」「はっきりした」目ですか。どれもいいですね。一つに決められないですねぇ。全部買え？うーん。こちらは太めのトラがうねっているＶ字になるよう組み合わされたトラ目。ヴィンテージにも存在逆Ｖ字ボディのエッジで反り返る流れのあるトラ目細かく直線的なトラ目

2007.04.09

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ショートスケールのフルアコースティック

フルアコースティックのギターといえば甘いトーンでジャズを奏でるといったイメージが強いですが、ショートスケールでシンラインとなるとかなり印象が変わります。ロックンロールの始祖の一人チャック・ベリーが使用していたのがそのＥＳ－３５０でして、すると元祖ロックンロール・ギターと言えることになりますね。チャック・ベリーは後にセミアコースティックに乗り換えますが、デビュー曲「メイベリーン」を発表した１９５５年にはセミアコはまだ存在せず、シングルコイルの３５０だったんですよ、マーティー君（バック・トゥ・ザ・フューチャーの主人公）。エリック・クラプトンも使用してたっけね。ES-350TD

2007.04.08

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ミディアム・スケールのストラトキャスター

フェンダーのストラトキャスターと言えばロング・スケールの代表な訳で（最近はエクストラ・ロングなんてのも出てるけど）、ギブソンのレス・ポールと比べて同じコードを押さえるのに指を大きく開くフォームなんかはつらいと言いますね。そんなもん根性でなんとかせんかい！という正論は確かにごもっともなんですが、指が短くたってストラトキャスターを楽しむ権利はあるんじゃないか、という声もまた無視できますまい。特にアメリカ人が作ったギター規格に体格が小振りな日本人が合わせるのには無理がある、と言われればそうかもしれません。これ、ずーっと昔から言われていて、先月亡くなられた成毛　滋氏もグレコにミディアムスケールのストラトタイプを作らせていました。スケールの持つトーンというものは確かにあり、長さを変えれば音には必ず影響があると信じますが、その結果が求める音に近いなら検討候補に入れてみてください。試奏ができれば確実ですね。ミディアムスケール

2007.04.07

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成毛　滋氏　死去

私は買ったことがないんですが、同世代の殆どのギタリストはグレコから入ったもんでした。で、グレコを新品で買った人には教則本とカセットテープが付いてきたんですよね。高校生の私はギターを買ったもののコードをいくつか覚えただけで、しばらく放置していたんですが、ＦＭで聴いたロックに合わせてフレーズを弾いていたときにペンタトニック・スケールを「発見した」のでした。アドリブしか弾けないギタリストとなって学校のプレーヤーと遊んでいた時「これ、俺は全部マスターしたからやる」とグレコの教則本とカセットをもらいました。これで８ビート・ピッキングと３コードを覚え、それ以降上達することなく今日を迎えたわけですが、その教則本の著者でカセットにデモ演奏を入れていたギタリスト成毛　滋さんが３月２９日に亡くなられました。ありがとうございました。TOKYOエレキ合戦GS卒業生紳士録『青春エレキ・グラフィティー～ジャパニーズ・エレキ・インストベスト150』

2007.04.06

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まんまじゃ恥ずかしいアーティストモデル

好きなアーティストと同じ楽器が欲しい、というのはストレートな気持ちだと思います。その気持ちに答えてくれるのがアーティストモデルという商品です。最近流行っているのはアーティストが使っている楽器そのもののキズや汚れまで再現したレプリカですね。ロリー・ギャラガー・モデルそれに対して「全く同じでは恥ずかしい、アーティストがその楽器を選んだ態度を学びたい」という考え方があり、アーティストと同モデルを使うことに必ずしもこだわらない人達もいます。世界一メジャーなアーティストモデルといえば間違いなくレス・ポールですが、これは普及しすぎたためギターを見てアーティストを思い浮かべるのが難しくなっています。これくらいメジャーなら恥ずかしがりギタリストも平気でしょうが、プロがスティーヴ・ヴァイ・モデルとかそのまんま使う例はあまり見ないですね。例外的にミュージックマンのアクシスはよく見ます。これは今は一般モデルとなっていますが、ピーヴィーに移る前のエドワード・ヴァン・ヘイレン・モデルだったわけで、これをプロが人前で使うのは勇気が必要だったと思います。アクシス　Wolfgangクイーンのブライアン・メイのギターと言えば、自宅の暖炉の木から親子で作り上げたレッド・スペシャルが思い浮かびますが、アーティストモデルがグレコ（承認されてた？）、ギルドから出ていたことがあります。現在はブライアン・メイ・ギターズというブランドを立ち上げ彼のギターが作られています。レッド・スペシャルブライアンの自作だけあって他のアーティストが使用するイメージが全くわかないのは仕方ないと思いますが、アーティストにもファンの多い彼のギター、弾いてみたいと思っても不思議ではないですね。そのまんまが恥ずかしいギタリストのみなさん、ミニ・ギターならいかがでしょう。約242mmスケールの　ｍｉｎｉ　Ｍａｙ

2007.04.04

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顔と声が分からなけりゃテレビで人物を特定できない

きのうは関西テレビ制作の「あるある大事典」の検証番組『私たちは何を間違えたのか　検証・発掘！あるある大事典』を見始めたんですが、直接捏造した人物がイニシャルの上、顔が切れていて映らない、声がヴォイスチェンジャーで変えられている、という構成でした。イラついたのは証言者の声。ヴォイスチェンジャーで加工された声が軽すぎるんですよ。冗談で茶化してるみたいに。ＴＶＫの人気番組Sakusaku（サクサク）の白井ヴィンセントの声でしたね。ヴィンちゃんも迷惑でしょうよ。ヴォイスチェンジャー白井ヴィンセント

2007.04.04

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ケロロ好きの人のギター

日本のフェルナンデスのヒット作、ＺＯ－３（ぞうさん）というアンプ内蔵ショートスケールギターは色々なコラボレーションでもおなじみです。ウルトラマンの円谷プロとのコラボ、ちょっとあぶなかったです（何が？）。まー今まで無事スルーして来たのですが、今回のケロロ軍曹のＺＯ－３、かなり危険です。誰かに背中を押されたらオーダーしてしまいそうです。というわけですので、どなたも背中を押すことのないようお願いいたす所存であります。こっちも我慢した。ＺＯ－３

2007.04.03

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エフェクターはどこに

エレクトリック・ギターはアンプにつないで音を出すために作られているのですから、アンプ込みで音作りを考えます（当然）。アンプにはトーンを整えるために高音、低音をコントロールするボリュームが付いている物が多く、またリバーブ（残響）やトレモロなどのエフェクトも内蔵されているものもあります。一方エレクトリック・ギターの歴史はエフェクターの歴史と言ってもよく、早くからファズのような歪んだ音を得るものやエコーなどが出ていました。ギターとアンプの間に色々つなげばつなぐほど、ギターそのものの音は細ります。またエフェクターにトラブルが起こると、どれが原因で起こっているのかを探さねばなりません。解決策の一つとして、何台ものエフェクターをまとめて１台にした「マルチエフェクター」がトラブルを減らしてくれます。さらに接続数を減らすには、エフェクターをアンプに内蔵すればいいですね。抵抗がある人もいるかもしれませんが、アンプのトーンもリバーブもエフェクトなんですから、音作りが充実したと考えればご理解いただけるでは？どうしても譲れないエフェクターがあるという人は、アンプ側の同種エフェクトをオフにしてそれをつなぐのがいいと思います。楽だから、一度使っちゃうとアナログ・エフェクターをつなぐのが面倒になってしまうことが心配。7種類のCOSMアンプと6タイプのデジタル・エフェクト11種類のエフェクトタイプ内蔵15種のエフェクトを内蔵15プログラムの高品位デジタルエフェクトを搭載

2007.04.02

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ストラトキャスターのルックスでテレキャスターの音？

食玩「フェンダーギターコレクション」の出来が良くて、ついつい手に取るリアルのギターもフェンダーが多くなってしまうのですが、ストラトキャスターとテレキャスターは似ているようでかなり違うキャラクターを持っていますね。今回再確認しました。（正確を期すと、私はエスクアイアーしか持っておらずテレキャスターは所有しておりません。）リア・ピックアップが金属板を介してボディに載っているからリア・ピックアップの音がシャープなのは想像がつくんですが、フロントの音もストラトキャスターとは違います。弦がボディを貫通して裏で止められている構造が生むアタックがテレキャスターの音を決定づけているようです。ストラトキャスターのシンクロナイズド・トレモロは大変良くできたユニットで、テレキャスターの弦の止め方に限りなく近づけるためイナーシャブロックを採用しています。しかしやはりスプリングを使用しているため、アタックがほんの少し削られてそれがストラトキャスターのトーンを形成している部分があります。ストラトキャスターの魅力である３ピックアップによる音のバリエーションは欲しいけれどアタックはテレキャスターの方が欲しいというわがまま者は昔からいたようで、発売時からトレモロレスのオーダーも受けるとカタログには記されていました。ロリー・ギャラガーはトレモロが動かないように木の楔を打ち込んでいたくらいですから、アームが必要ないギターリストはトレモロレス（＝ハードテイル）を検討してもいいのではないでしょうか。メイプルネックのハードテイルローズウッドネックのハードテイルオリンピックホワイトのハードテイル３カラーサンバーストのハードテイルカスタムショップのハードテイルフェンダーギターコレクション

2007.04.01

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