ラージになさいますか、スモールになさいますか?
控えめなデザインでデビューしたフェンダーのストラトキャスターは、フェンダー社がCBSに売却された1965年からヘッドを大きく変更されます。これ以前のヘッドをスモール・ヘッド、以降をラージ・ヘッドと呼びます。この変更によりフェンダーのロゴが以前より目立つようになり、商品としてのアピールが増したと考えられます。ラージヘッド期を再現したモデルライバルのギブソンも1966年後期にソリッド・ギターの主力SGのピックガードを大きくし、見た目の派手さを増します。この変更によりピックアップをピックガードからつり下げるように取り付ける方式に変更しますが、奇しくもこれはストラトキャスターのピックアップ取り付け方法で、フェンダーのデザインが影響したのは間違いありません。この変更が大量生産のために行われたと考えられがちですが、生産数を増やすためには1969年に行われたネックの3ピース化他の変更の方が寄与しています。 ここからラージピックガード 1965年 1966 1967 1968 1969 1970SG Custom 236 125 43 264 451 317SG Standard 1731 1046 1154 1340 3354 5048(AMERICAN GUITARS,Tom Wheeler著より)ラージピックガード期を再現したモデルラージピックガードのSGというとやはりAC/DCのアンガス・ヤングの印象が強いですかね。スモールもいいけど、ラージも捨てがたい。どっちも買え?