SGにトレモロは必須だった
ストラップで吊り下げたときヘッドの方が重くて左手で支えないと弾けないということで評判が良くないギブソンのSGですが、実はこれは設計ミスではありません(多分ね)。1962年のギブソン・カタログがリプリントされて販売されていますので入手可能ですが、そこからSGの重さやボディに関する記述を引用いたします。LES PAUL CUSTOM ~ Now it's more wonderful than ever with new body design and new features.Ultra thin,hand contoured,delicately balanced,it adjusts into a natural comfortable playing position for any guitarist,with or without strup.レス・ポール・カスタム 今までになかった新ボディ・デザインで新機軸の登場です。ウルトラに薄い、手作業で面取りされた、繊細なまでにバランスされたボディは、ストラップをつけても外しても、自然な心地よいプレイング・ポジションにぴったりします。LES PAUL STANDARD ~ The perfectly balanced solid body makes playing comfortable in any position,sitting or standing.レス・ポール・スタンダード 完璧にバランスのとれたソリッド・ボディで、座っていても立っていても、どのポジションでも気持ちよくプレイできます。ご注意:この時期SGはレス・ポールというモデル名でした。 自社製品のカタログに「実はバランス悪いんです。」とか書くわけはないので、良いことしか書かれていないのは当然ですが、ボディのバランスに相当自信を持っていると思われます。 ところが下位機種のスペシャル、ジュニアの記述を見ると22フレット全部弾きやすいとか安いとかは書かれているんですが、バランスについて一切触れられていません。 バランス自慢なのはカスタムとスタンダードだけ、と読めます。SPECIAL ~A lovely new finish in a new cherry red...an ultra-modern new sculptured shape--the solid body double cutaway design that provides easy access to all 22 frets.~LES PAUL JUNIOR ~A best seller that's now ever better--with its handsome new cherry-red finish and its highly desirable new double cutaway sculptured design,and its very low populer price.~(ハンサムなチェリー・レッドっていいですね。)カスタム、スタンダード と スペシャル、ジュニアの違いはピックアップとトレモロ・アームです。ピックアップはほぼギターの重心にありバランスを左右するほどの影響はないと考えられます。トレモロ・アームは当時スペシャルとジュニアにおいてはオプションであり、27.5ドルプラスする必要がありました。カスタムとスタンダードにはスウィング・アウェイ・プル・サイドウェイ・ビブラートという豪華で複雑で無駄な部分が多いユニットが取り付けられた状態で発売されています。この豪華なユニットはボディの端まであり、ヘッドが下がらないボディ・バランスに貢献していたと考えられます。効きが悪くチューニングも狂いやすいため、多くのユニットが取り外されてストップ・テールピースに交換されています。復刻版でもそうしていることが多く、今ではSGはストップ・テールピース仕様だと思われているくらいです。しかしそのおかげで「SGはボディ・バランスの悪い欠陥ギター」という間違った認識が広がってしまったと思います。SGはトレモロ・ユニット込みでボディがバランスするように設計されたギターです。Gibson Angus Young Signature SGGibson CUSTOM SHOP Historic Collection LP SG-Standard w/Maestro VOS/Faded Cherryギブソンエレキギター【送料無料】Gibson SG-Standard VOS w/MAESTRO【VINTAGE GUITAR】【中古エレキギター】Gibson 1969年製 SG Standard【送料無料】Gibson Elliot Easton SG(Right Hand) BLUE【スタンドセット付き】