rainbow moon

妹の家に到着したのは夜の10時過ぎだったろうか。
なんと留守だった・・・。
（亡くなられた姑さんは若い頃ご主人に先立たれ義弟は一人っ子。
彼の実祖母は90才を過ぎてなんとご健在。若夫婦とは現在別居中。）

しばらく待つと実兄の車で妹が帰宅。
翌々日が「友引」なので翌日が仮通夜、翌々日が本通夜
明々後日が葬式になるという。
義弟は一人っ子（長男）なので実家から帰宅できない。
これでは出産どころではない。（大丈夫か？）
まだまだ陣痛がきそうな状態ではないので・・・まずはひと安心か。

さて、ここから先はどこのご家庭でも経験するであろう葬式交響曲（狂詩曲かも）の
はじまりなので多少省略しながら書いてみたい。

妹の体調を気遣いつつ、葬式の手伝いもすることになった私は
義姉と通夜と葬式の受付けに立つことになった。
亡くなられたお姑さんは死期を悟られていたようで
「自分が亡くなったらリストに記載の方々に連絡とお礼をするように。」との遺言。
これがまた半端な数じゃない。（義弟は電話のヌシと化していた）
・・・というこで受付けも座るヒマもなし。ToT

通夜も葬式もあわただしく終了し、その後「精進落し」もそこの斎場で行われた。
（義弟もよく把握していないような）遠方から来られた親戚や
うちの両親・兄弟、それに、お世話になった近所の方々を交え料理とお酒が振る舞われた。

最近の葬祭業の一大産業化には脱帽である。
担当者の教育も徹底している。
悪く言えば「地獄の沙汰も金次第」ってとこか。（おいおい！）

「精進落し」が終わり・・・
遠方から来られたというお姑さんの親戚の女性が私と義姉に話しかけられた。
受付けに立った私達への暖かい労いの言葉と別れの挨拶。
50代半ばと思われるその優しげな女性は宴会場を出て行こうとした・・・とたん

フラつき、その場に倒れ込んだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次回に続く