陳氏太極拳、と、そんな生活

２番目の動作をやっと教えてもらった頃、俺は校長室に呼び出された。



・・・・また、俺の指導方針に対する文句かなぁ・・・・・


と、思って校長室に行ったら、



『壱級君、君がグラウンドでやっている変な踊りはやめてくれないか？
　他の先生達から意見がでているんだ』

　　変な踊り＝俺の太極拳の練習


まあ、未熟な事は分かっていますが、正直カチンと来た。だって、他の
先生は休憩時間、小説読んだり、新聞読んだり、バトミントンやったり、
自由じゃん。

他の外人教師は授業時間以外は外で遊んでもOKだし。


タダでさえもムカつく日本人、出る杭は打っとこうってわけらしく。
進言してきたのは一々突っついてくる４人の先生だったそうで。


『俺のやってるのは太極拳。初心者だから変に見えるようだけど。
　俺が太極拳の練習をやめたら、他の先生の休み時間の管理もして
　くれますか？先ず最初に学校内での完全禁煙から行きませんか？』


２年後、俺が学校を出る時、副校長から俺の師父を紹介してくれって
頼まれた。親戚の子供に習わせたいのだそうで。


当然のことながら、うちの師父の回答は

『VCDでも見て練習しなさい、と伝えておきなさい』



それにしても、変な踊り、ってのはヒドイ表現だよなあ・・・・