陳氏太極拳、と、そんな生活

このブログは上海浦東で日本人向けに太極拳教室を
している私、通称：暗黒寺のブログです。


楽器の練習にしても、語学にしても、数学の公式にしても。

先ず、憶えて使わないと意味がないです。使い方に先ず
慣れないとダメです。
使って、確かめて、間違っていたら矯正し、上手なら
更に上を目指すにはどうすればよいか考えないと駄目です。

なれると、以前難しく感じた事が、単に慣れていなかったと
感じます。

私の初心者向けの指導では、
　　１・意念（動きをイメージする事）
　　２・実際に動く（イメージを具現化）
　　３・定められた格好の時に放松（自分の動きと現在の形の確認）
　　４・ズレていた形を矯正して更に１に戻る

１から４が循環します。

何だか、会社のＱＣみたいですが、太極拳では実際、この循環
が非常に重要な上達方法です。



鏡を見たり、ＤＶＤを見て研究するより、先ず動いてみて、
自分のイメージと自分の動き（身体の変化）を確認していか
ないといけません。
（ＤＶＤも順番とか、イメージの参考にはなります）
教室内での練習で、直ぐ覚えられるものではないです。
家に帰って確認を繰り返して、その上で次回の練習時に先生
からの修正が入ります。

この流れを繰り返して、一層一層上レベルが上がっていきます。
ついでに、指導された事も直ぐには理解できません。
木が実をつけるのも、小さな苗木からスタートします。
苗木の時点で重たいリンゴが成ったらボキッと折れちゃいます。
ですので、伝統的な習い事には天才と言うのはあり得ず、
先ずやはり積み上げありきだと思います。


そんなわけで、陳氏太極拳は
　　　一層一妙（練習すればする程、上達の道がある）
と言われています。


なお、放松と言うのは、リラックスとは少し違います。ダランと
した状態ではなく、さながら、猫や蛇が次の動作に向かう、獲物に
向かう時の集中と緊張が伴います。
そして、出来れば、太極拳を練習する時はずっと放松状態が好ましい
と、言うか、そうしないといけないです。
でも、初心者で初めて習う動作の場合、放松どころでは無いです。

先ず、動きを覚えてから・・・・になります。



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兄弟ブログ
浦東太極拳教室より

別のアプローチで太極拳全般と言うか、太極拳に
興味が出始めた人向けに書いてます。練習の時の
気持のありようなど、参考になればと思います。