陳氏太極拳、と、そんな生活

昨日の夜、本日の午前、春節休み補てんの教室でした。


現在クタクタです。


陳氏太極拳を上海で教える太極拳教室のレポートです。


昨日も今日も、ホトンど新しいところを教えていません。

復習と、動作の深化のみ。

７４ある動作をちゃっちゃと教えても、私はそれに意味を
感じないのです。表面的な動きの順番を憶えて、後はその
７４の動作を何度も練習すればよい・・・・


と言うのは間違いです。



足の運び、手の動かし方、身体の向け方、一つ一つに
要求が有って、その法則を連続してこなしていかないと
意味をなしません。
７４の動作、その法則が出来ていないと、結局のところ
ただ身体を動かしているだけにしかならないのです。

また、直接その生徒さんの動きや様子を見て指導しないと
進歩なんてないです。ネットや本の情報、ＤＶＤの映像を
なぞってもそれでは進歩になりません。御稽古事ですので
文章になっているものは、『書いた人のレベル、立場
環境』を反映しているに過ぎません。
若しかしたら、先生は別のタイプの生徒さんには別の教え方
で進歩させようとしているかもしれないし、ゴールが同じ
でも道程が違う可能性もあるのです。ですので、文章にした
ノウハウも、イワユル感想になっている場合があると。
それが読んだ人に直接効果が有るかはワカンナイわけです。
文章通りに、映像通りに出来ているか『言葉通り・指導通り
に出来ているか、確認する』この作業が必須なわけです。


と、言うわけですので、連休が有った時などには補講が
入るのです。手間がかかるのですが、しょうがないのです。
御稽古事の先生ですから。





うちの教室では先ず徹底して最初の５つの動作を反復、
身体の動かし方の基本を身につけます。

でも、それでもナカナカ身につける事は出来ません。
それぞれの練習量に掛かっています。
しかも、内の教室は全員社会人。主婦の人もイロイロ
忙しいので全力で練習と言うのは大変なようです。

しかし、ここで適度に歯を食いしばって練習して欲しい
のです。


５つの動作、１５の動作ばかりやっていてはつまらない
ので、ある程度まで理解できたら次の動作に進みます。


でも、内の教室では皆、深化癖がついているので、
新しい動作を適度に動かしたら、再度以前の動作を
練習しています。


後の動作を動く事で、５つの動作、１５の動作について
気づく事が沢山あるのです。


この辺の指導やタイミングを指摘するのにも気を使います。


ある段階を超えるまで、一つの技術を次の段階の肉付けを
しなおすのも、ナカナカ大変です。

生徒さん毎に進歩・深化の過程があったので、全部の人を
同じに教える事等出来ないです。


万人にそれぞれの太極拳・・・・ではなく。
万人にそれぞれの太極拳の指導方法を注意深くする。


本日の補講は３人でしたが、それでも大変です。

気功概念の導入前の循環の準備とか、全身に捻ったり崩れている
所を動作の過程で修正、新しい動作の指導、動作の復習・・・


授業が終わって、カンスケの散歩をして。現在クタクタ。

仕事に戻る前に、コーヒーブレイクです。


うちの教室では、陳氏太極拳の指導しかできません。
私がその他の中国武術を練習した事が無い、と言う理由の他にも
イロイロ理由があります。


本来、太極拳は色々な動作・生活要求が有るので、あれもこれもと
別の武術の並習は難しいです。
それに私は伝人。太極拳を大事に教えたい。

色々な武術を教える事は出来ないけれど、まあ私にはこう言う
こだわったヤリカタの方が合っている様です。


クタクタですが、その分、生徒さんが少しでも理解と進歩があると
とてもウレシイ。今日も、ウレシく授業が終わってほっとしてます。