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カテゴリ:太極拳
上海で太極拳をひっそり教えています、浦東太極拳教室から
レポートです。 うちの教室は陳氏太極拳の教室でして、近代になってから 国民体操として政府と体育学校や武術教室の先生達が作った 24式太極拳とはだいぶオモムキが違います。 24式太極拳や48式と言う太極拳はどちらかと言うと ラジオ体操・・・・かなり乱暴な表現ですが、そう言う 皆で一斉に楽しく無理なく出来る健康法 として、出来たわけです。 とはいっても、反動を使わずに動くので、柔らかく動くイメージ が出来ていない人や初めてそう言う動きに触れる人・・・・・ ずばり、中国人以外の人にとっては大変です。 まあ、はじめての頃は筋肉痛になったりします。 太極拳なのに、筋肉痛? と思われるかもしれませんが、車の運転でも、スキーでも、 初めの頃の慣れない頃はダイブ緊張するはずです。 慣れてくると、意外と疲れずに身体も反応してきます。 24式等の太極拳は凄く早い段階で・・・・と言うより、 手軽に身体を動かせる様にプログラムされた運動なので、 動きの順序と約束事を覚えると、スイスイと練習できる 様になるはずなのです・・・・・。そう言うわけですから、 24式太極拳の正式名称は簡化24式太極拳なのですね。 陳氏太極拳の場合。単に動きの順番や約束事を憶えるだけで はなく、それが体現できるようになる為、練習しないといけ ないのです。 約束事、法則、順番 などなど、軽く書きますが、中々 体現するには時間が掛かります。一つの要求をクリアーすると 次の要求が待っています。 ところで、ふぁんそん という言葉が有ります。 放松と今では簡略して書いていますが、本当はもっと複雑な字です。 意味は、リラックス?と言う単純な意味では無く、 無駄な力を抜き、鋭敏な感覚を維持しつつ動き、ニュートラルな 状態を内包する・・・・・ と言った、何だか矛盾した様な要求があります。 まあ、猫や犬が獲物を追う時の感じと言ったところでしょうか? さて、そんな難しい事は抜きにしても、先ずは筋肉ガチガチ、 肩を怒らせて練習する事は、駄目ってことになります。 でもですね、はじめての練習の場合やまだ慣れていない時は仕方 無いのです。 そして、練習の過程で、今まで使わなかった筋肉を使うので、 どこかが緊張したり、筋肉がついてきた感じで硬くなってきたり します。 この状態は何日も練習を続けて行くと段々と柔らかくなっていきます。 ちなみに、私もずっと以前ですが、バリバリ練習していて背中と肩の 筋肉がパンパンになっていきました。今では柔らかくなりました。 仕事で肩コリはしますが・・・・・ 一部分が緊張している、硬く突っ張る様な状態は、歪みや捻りの元 です。 でも、それは変化の過程なのです。 この状態を突破して、その部位の周りと共に自然に動けるようになると とても楽に動作が出来るようになります。 この感覚は、身体の使い方だけでなく、動きと動きの連続の中にも 言える事なのです。 ですから、太極拳の動きを綺麗にする為に、柔軟体操や筋トレをしても 本当の意味での効果は期待できないでしょう。太極拳を沢山練習して、 その意味と動きと流れになれる方が良いと言う事です。 元々、陳氏太極拳も健康体操・養生法として作られていますし。 練習を沢山やって慣れて行くと、筋肉痛、動きの硬さ、不自然さ等等が 段々段々解消されて、一つずつ意味が繋がっていくのですね。 まあ、繋がってくると次のハードルが待っているのですが・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.07 21:09:31
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