陳氏太極拳、と、そんな生活

日本語では、そのように発音表現するらしいです。

上海でひっそり陳氏太極拳を指導する陳氏太極拳教室より
更にレポートです。


日本の大地震とその後が気になります。

消防隊の友人がどうやら出場準備中です。無事に帰ってきてほしいです。
ですが、彼らならきっとやってくれる。

私は私の仕事を頑張る・・・・・と。本日は順調に作業も進み、
後は関係各位の返答を待っている所ですので、その間にブログを
書いちゃいます。


シンキャク　振脚　震脚　Ｚｈｅｎｊｉａｏ　・・・・・・


技としては、踏みつけたり、色々な意味がありますが、まあ
練習の流れの一つ、要素の一部です。






あんまり、インターネットで載っている情報をこれが事実ですと
言う風に説明するのは恰好が悪いので、転載しない様にしている
のですが、世間一般に誤解と思われている所をちょこっと指摘です。


他のサイトとかをみると、陳氏太極拳は、激しい打撃動作や
螺旋を強調した動き、ハッケイと呼ばれる動作が頻繁に出てくる
実践的な動きを練習する、武術よりの・・・・・・


と、ありますが、そんなことないです。


陳氏が太極拳の源流と言うのが陳氏をする人のホコリでもあり
ますが、だからと言って、他派が実践的でないかというと・・・
実践的だと思います。
そうでなければ、みなさん流派は開かないと思います。


話がまた脱線しました。


螺旋を強調して・・・・と言うのは初心の人や競技用だと
思います。ある程度レベルが上がると、くるりくるりと
踊っている様な外観になります。



ついで、打撃動作ですが・・・・・・・

ハッケイ云々で、何となく、それが陳氏にしかない様に感じる
人もいるみたいですが、そんな事は無いと思います。



ついでに、陳氏太極拳の練習方法、老架一套では、

　　爆破力を前面に出す事を重視しない

みたいです。と言うより、老架一套の練習目的が、身体の力を
養う事にあるので。


・・・・私も、初めの頃、振脚をバンバン叩きつけ、
イェンショウホン拳（パンチみたいな動きが出る技）とかを
もう、
　　
　　　でやー

って感じではなっていました。

当時一緒に練習していた人達も同様です。初心者の人は、
この、打撃動作が「爆破力（ハッケイ）」につながると思って
しまうのですね。私もそうでした。隣のアイツより、デカイ音。





バーンと地面を踏みこみ、たまに足が痛い。




と、言う様な・・・・・







おバカさんでした。





師父に言われたのは


「バンバン打ちこむのに気がすんだら、あまりやらなくて良いです。
　打ちこむ事で流れが断ち切れます。
　打ち込んでも流れが切れない状態になる様に、ゆっくり練習して
　いきなさい。　爆破力は術の一部で、この時・この技ではなく、
　変化の都合上自然に出る力です。川の流れの一部だと思いなさい」


と言う主旨の事を言われました。

なんか素直に聞けませんでしたが、確かに、強い先輩達（後の兄弟子）
はユックリユックリ、ずーっと動いているだけです。


そのうち、私も爆破力とか振脚とかは気にしなくなりました。
バンバン出るより、綺麗に動けた方が気持ちいいし。






太極拳は法則上の変化と循環、立体の構築です。

緩やかに、よどみなく、綺麗に動かす事を沢山練習するのです。
そう言う練習をして太極拳の身体を調律出来る様にプログラム
されているのが、老架一套。

バンバン打ちこむ練習をするのはパオツイと別称のある二套です。


うちの教室では一套のみ、教えています。これを覚えるだけでも
大変ですが、これが出来れば、太極拳の動き方・体術が身に付く、
と言う事です。



以前、上海のとある公園で練習していると、通りがかった先生
らしい人が、
このジェンジャオの動作は前蹴りの動作であり、こう使う！
と、見せてくれました。ピョコンとキック。


ずばり、それは無いんですが・・・・・と、思いましたが、
揉めるのが嫌で知らん顔しました。この辺ではみんな直ぐに
先生になってしまうと言う噂を初めて体験した一こま。

中国、朝の一こまでした。