陳氏太極拳、と、そんな生活

上海でひっそりと陳氏太極拳を指導しています浦東太極拳教室より
春節レポート。


寒いです。


すごーく寒い。


何が寒いかと言うと、部屋が寒い。


中国の標準的な内装基準は建売スケルトン販売。

残りの内装は購入者がするのです。購入者が内装屋さんに任せ、
予算内で組んでもらうのです。
そうすると、内装屋さんは如何に材料費を浮かせ、短期間で
済ませるかに血道を開けます。

そんなわけですから、凄いＴＶＯＣの状態だったり、数年で
ガタの来る家具やら、しみてくる壁紙やら・・・・・・・・が
起こってしまうわけです。


それを回避するために、家主は自分で内装資材を購入し、現場の
状況も逐次監督に来たりして大変。


・・・・それでも、やっぱり素人判断なので、内装の「目視出来る」
所にお金をかけるのです。従って、例えば排水、電気周りのメンテ
ナンス、使い回しや今後の改装等は考慮外です。
一番飛んでいると思われるのは


　　　　断熱材の概念



そう言うわけで、部屋にガンガン暖房をたいても、寒いままなのです。




普通、春節と言うと春が段々近づいてくるタイミングに当たるのですが、
今年は春節が寒い。



居間はホットカーペットがあるのですが、書斎には旧式のエアコンしか
無いので、昨日ハロゲン式の電気ストーブを買いました。
現在足に当てています。寒い。




手っ取り早く身体を温める方法として、外から暖をとる方法。
暖かい物を食べる方法、もう一つが運動です。


太極拳をバンバン練習すれば身体が暖かくなるか？



この辺、陳氏太極拳はバンバン動けるので身体は温まりますが、
２４式とかは大変そうです。




太極拳と言うと、ゆっくり動いて練習する物と思いがちですが、
身体をあっためる為にバンバンスピードを上げるのはありです。
身体があったまったところで、練習速度を普段に戻すのですね。




太極拳をすると気持ちが落ち着く・・・・・と言う人がいますが
私の場合、それはないです。
落ち着いた状態で練習しないと効果が薄いし、やる気も置きません。
ですので、普段の生活についても、極力やる気が起こると言うか・・・・


気持ちのバランスを大切に


と言うのを心掛けています。
中国・上海で生活し仕事をしていると理不尽な事が多いです。また、
日中間の間にたっていると、その板挟みで神経すり減ります。

日本側はこっちも苦労している！と言い返されますが、大体想定内の
苦労ですので大丈夫でしょう。御苦労だと思いますが、頑張ってください
と言うところです。でも、対中だと理不尽の真っただ中に立たされる時が
あるので、そこへの対応に気持ちのさじ加減が大変なのです。



と、



そう言う話を持ってきたのにはわけが有って、最近、うちの生徒さん達


「仕事でイラついて練習が出来ませんでしたっ！」


とやけっぱちな発言をされる人が数名。


それに対して、

「それ、私も、私の師父や兄弟子も一緒なので」

と言う風に感じ、説明した事が始まりです。イライラしながら穏やかな本を
読んでもそれ程心には入ってきません。受け身でいられる内容であれば
流しているだけで良いでしょう。
ですが、能動的に内観を行う伝統稽古では、心理的な波乱は中々御しがたい。

まあ、そう言う時でも、先生やら他の生徒さんと一緒に練習する時間と言う
のはナカナカ自分を落ちつけ、リズムを整える役割があるだろうとシミジミ
思います。


これは私自身が洛陽で仕事をしながら師父の元へ通っていた時にも感じた事
です。


日常の仕事・生活・稽古、全てが日常。


どこか一つでリズムを整える切っ掛けが有るといいですよね。



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