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カテゴリ:太極拳
上海浦東でひっそり陳氏太極拳を指導している浦東太極拳教室より
レポートです。 陳式、陳氏、どっちの表現が正しいのか?と・・・・・・ 私の場合、伝人なので陳氏と名乗っています。陳式と言うと、他の 太極拳もできそうなイメージになってしまいそう。 私と兄弟子が門人帳を授かった時、師父からの訓戒 『練習だ。理屈、理論が解っていなければ駄目だ。でも、練習しな ければ生きてこない。また、練習する事で生まれてくる。練習無し では空論である。 伝人となったからと言って極めたわけではなく、やっと門人として ようやく長い道が始まる門をくぐっただけと言う事を忘れるな。 ノビシロは沢山あったとしても、練習していなければ、無名の拳士 に不覚をとる。何より練習を恐れろ。』 さて、療養中のカミサンもだいぶ元気になってきて、最近では岳母と 朝の公園で太極拳をしているそうです。 カミサンは陳氏太極拳。 岳母グループは二十四式、四十八式、その他剣などなど。 カミサンは体力も無いし、気合が足りないので3回位(しかも全部の動作で はない)で終了。 岳母、お爺ちゃんお婆ちゃん集団は延々と1時間前後練習します。 電話が掛かってきて、 『あなた、凄いよ、爺さん婆さんはずーっと色々なのを練習しているの。』 うーーーーーーーーー、そう言えば、私の教室では日本語での指導なので カミサンにはあまり『その事』を話していない。しょうが無いので説明しま した。 『世の中には、二十四式は体操で効果が無いとか、やれ伝統がどうとか、 こう言う風な練習がどうとか・・・・・そう言う風に他の練習を心構えの 参考では 無く表面を見ただけで比較する。 人の練習を語るだけ、自分の練習を大事にしているのかと言う事。 教室で伝人の直接指導を受けている、ただそれだけで伝人の技術が身に つくはずが無く、自ら求め動き身に付けて行かないと生きてこない。 身体を動かす事を厭うなら当然単純な体力さえもおぼつかない。 二十四式がどう事と言う前に、彼らは毎日一時間練習する体力を日々の 練習で少しずつ身に付けているのだ。練習の習慣も養生の重要な要素なのだ』 と説明しました。 『うるさいわね』 と言われてちょっとカチンときました。 カミサンは音楽の先生なので解りそうな話なのですが。 太極拳愛好家さんの中には、『日本の太極拳は本場を超えた!』と唱 える人もいますが、先ずはこの辺も俯瞰してみなければなりません。 (中国国内でも、○○は陳家溝を超えた!と言う人がいます。どこも 同じ様ですね・・・・) それぞれの教室の成立過程がどうであろうと、養生のサイクルを実践する 事が大事とすれば、超えるも超え無いも関係ないと気付かない限り、 『各太極拳は単に、太極拳の動作』 になってしまいます。 太極拳は生活の一部、リズムを作る物でもあるのです。 単に太極拳の動作だけだと、いつの間にかジムで健康な身体を作って何かに 生かすのではなく、ジムに行くのだけが目標になってしまうのと同じような事 になってしまいかねません。マシンを動かすのが目的か?自分の身体を鍛える 事が目的か?鍛えてどうしたいのか?等等。 勿論、趣味がジムと言うのは否定しません。でも、どちらももう一歩先があると 私は信じています。 私は理屈っぽいですね。ですので和尚さんと言うあだ名が付いたわけです。 教室への御問い合せはtsukamoto.hironobu@gmail.comまでお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.11 21:10:53
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