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カテゴリ:太極拳
上海でひっそり太極拳の指導中、浦東太極拳教室より。
夏の日仏合同練成会のレポートその3です。 私の学生さん達は木曜の夜の飛行機で洛陽に入り、日曜の夜の飛行機で 上海に戻りました。 生徒さん達、『学生の時以来』の午前午後合計6時間の練習をこなし、 ちょっと自信が付きました。 みんな帰った後も私は引き続き、練習です。仕事の都合もあるのですが この機会が大事なので、火曜日まで休みを取っているのです! 先日も書きましたが、私の練習と一般学生の内容は違うので、 師父が出した課題と克服すべきポイントを何度も何度もなぞって 練習します。 師父への質問も、他の学生さん達の邪魔にならない範囲でします。 もっとも、質問も回答も二言三言で終わるのですが・・・・ ここから後は、陳氏太極拳を本格的にやっている人なら解る話を 公開します。 ちょっと大げさですが。 陳氏太極拳を突き詰めて練習している人は、動作を一つ覚えると 更にその動作の意味を深める為、少しずつ要素を加えて行きます。 単にゆっくり滑らかに動けば太極拳の要素を完結したわけではない のです。ゆっくり滑らかになったら、更に要素を追加します。 ぎこちなくなって、更に滑らかにして、また要素を加えて・・・ なのです。 これを師父は 『鶏は、雛の時は凄く可愛い。ハネもつやつや。だが、成長過程で 何だか汚らしくなる。だが、完全に大人になった鶏は鶏冠・ハネ・ 尾羽等全てにおいてしっかりと逞しくなっている。 雛鳥は外見のみ。成長過程は中身が出来始めている。そして大きく 成長した雄鶏は中身の力、外見とも備わっているわけだ。 羽ばたき一つで雛を威嚇し、くちばしの一撃でやっつけてしまう。 爪の威力もまたしかり』 と表現していました。日本語で書くと長い内容ですね。 本来は、74動作を一つ一つ丁寧に憶えて、ある程度の水準になっ たら、次の動作を憶えて・・・・と言う方が最終的な上達は早い のです。何故かと言うと、陳氏太極拳の動作はほぼ全て共通の法則 で動くものなので。 そう言うわけで、私に与えられた課題について、幾つかの動作で こなす事が出来れば、その他全ての動作でも同様に調整完了と なります。 特に、私達伝人はそう言う風に出来る様に練習を積み重ねてあるので。 ところで、今回の内容は凄く私にはハードルが高く、身体が理解する まで、5月から始めて2か月で漸く要求通り動ける様になってきました。 すると、当然ながら今現在ぎこちないのです。 そして、昨日フランスの学生から 『かっこいい!すごくつよそう!』 的な評価をいただき、ちょっとショック。 と言うのも、太極拳は『舞うは乙女の如く』なので、強そうなのは 良くない。 ですので、自分で決めた目標に向けて更に練習が続きます。 次回は、洛陽~鄭州、日本の人があまり触れ無い体験について。 何しろ、洛陽は私の『地元』。実際、外国人なのに、自由自在に近く 動けます。 更に、鄭州はカミサンの親戚が住んでいるのです。 浦東太極拳へのお問い合わせはtsukamoto.hironobu@gmail.comまでどうぞ 10年前は大きな病気で手術をして5メートル走る事も出来なかった のが、今では20代の頃よりも体力はある様です。 意外と高く跳べるものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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