陳氏太極拳、と、そんな生活

上海で陳氏太極拳の指導中浦東太極拳教室より


さて、昨日の続きです。


負荷を掛ければそれで良いと言う物でも無い。

負荷の無い練習もまた意味を無さない。


この意味を書いてみます。


世の中では


　　　『太極拳は身体に良い』
　　　　　　　↓
　　　　　　　↓
　　　『なぜなら太極拳の動作は気を動かす』
　　　　　　　↓
　　　　　　　↓
　　　『気を動かすから身体に良い』

と言うイメージ連鎖だと思います。


さて、では気とは何を指しているか、
　どうやって、どの様に？？？？

と言う事は抜けていると思います。また、手順を間違えても意味をなさない
どころか、身体に良くない事もあります。

もっとも、身体に良くない位に練習をする一般の人はいません。

それでも、どの様に鍛えて行くかはキチンと習わなければなりません。
その前段階が

『動作の手順を憶える事』
『動作を継続できる体力を養う事』
『正しいポジションと変化法則を理解する事』

少し極端に言うと、『気』と言うのは本来だれもが持っていて、あらゆる鍛練や
一般生活に必要不可欠な要素です。
日本では西洋化や近代の体育教育でだいぶ否定されてしまいましたが。

それでも、目の前に有っても科学的に解明できない事を否定するのは少々早計です。


さて、上記

『動作の手順を憶える事』
『動作を継続できる体力を養う事』
『正しいポジションと変化法則を理解する事』

を身体に覚え込ませるにはソレナリニ練習しないといけません。
適当に身体を動かすだけでは駄目。

意識をキチンと持って練習する必要が有ります。
ですが、太極拳の基本的な決め事や動作の手順が解らないまま負荷を掛ける事は
同時に良くありません。

山登りでも、水泳の練習でも、だんだん距離や高度を上げて行く、それと一緒。

お年寄りが健康の為に登山やトレッキングを始めるにしても、最初から雪山と
言うのは無いでしょうし。

また、登山でさえ疲れて汗をかきます。

ですが、自分に合った付加で目標にした高さまで登ると、トテモ気持ちが良いと
思います。帰宅するとぐっすり眠れる事でしょう。



運動と言う意味では太極拳は他の運動と同様です。



自分に合った付加を先生と自分の身体と相談しながら付けて行きます。

負荷の度合いが解ったら、音楽掛けようがテレビを見ながらであろうが、先ずは
体力にあった『ある程度汗をかくほど』練習すると向上が始まります。


負荷の設定から１００日が大体の変化目安。
西洋の医学やスポーツで言う９０日と近いですね。



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