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カテゴリ:太極拳
上海で陳氏太極拳を指導中です。浦東太極拳教室より。
先日、私の友人紹介で西洋人の太極拳愛好家が教室の見学に訪れました。 何でも、 『太極拳を習得するために中国に滞在している』 とう言う、凄い目的意識の人です。伝人として、他の先生に習っているとは いえ、会ってみましょうと言う事になりました。 他派・他教室の人がうちの練習を見るのは基本的にはお断りしています。 伝人として自分の学生さんに責任を持って技術を伝えているので、見学される と言う事は 盗拳 に繋がりかねませんから。 Aさんは熱心に見学してました。 現在、1年半の学生さんと、半年の学生さんがいて、まあまあです。 まだ女性で二人、すごいのがいるのですが、一人は事情があって道場を離れ、 一人はご出産の為、お休み中。 彼らの練習期間を告げると凄く驚いていました。ですが、伝人が直接指導していて 学生さんがキチンと練習しているのなら当然の結果ですし、まだまだ伸びます。 特に、Aさんが気にしていたのは、うちの生徒さん達が身体の力を抜く方法を 身に着けつつある事。 『Oh! なぜスムーズに動けるのダッ!(英語風)』 と言う感じです。 逆に私は、陳家の技を練習するには当然指導されるのがスムーズに動く事だからです。 その様に動いて当然なので。 最後に、せっかくなのでAさんに模範演技をしてもらいました。 『動きが硬いので、皆に“ミスターリラックス”と呼ばれているのですYo・・・』 と言って始めました。 たしかに、硬い。“流れる”と言うより、“溜める”様に動く。 でも、凄く練習しています。動き自体が正確に、“各部位を意識して動かす”のが 解ります。でも、連動と一致ではない。 Aさん曰く 『New Style(新架)です』 なのですが、実際見てみると私達が練習している老架一套のアレンジでした。 Aさんは友人が推薦する様に凄く凄く『NICE GUY』です。 そう言う彼が太極拳を学ぶ為に遠くヨーロッパから、ビザを調達して長期滞在で数年、 ほぼ毎日先生の所に通っているそうです。 彼の通う教室は上海では結構大きい規模です。ネットで調べれば出てくるし、私も 彼らの練習風景を見かけた事があります。 ですが、大事なところを教えずにほったらかしにしているのは良くないと私は思った のです。意味や方法を教えてもらわずに練習を沢山しても、上達は無いです。 太極拳のファンソンは単純な『リラックス』とは違って、ニュートラルで緊張無く 鋭敏な状態に身体と心を置く事、そこに太極拳上の運動法則を乗せる事を指します。 その意味で、太極拳の動作を教えるとには、太極拳で言う『リラックス』=ファンソン (放松)を指導しなくてはいけないし、理解させなくては駄目なのです。 滞り、力みが入る様では太極拳の養生もままなりません。 それにしても、志を持って海を越えてやってきた一生懸命な学生に 『ミスターリラックス』・・・・・・・・・・・・・・・・・ 洛陽で一生懸命師父や先輩達に育ててもらった私にはちょっと考えられない、少し 悔しい話でした。 帰りしな、簡単に 『放松』にいたる第一歩を伝えてサヨナラしました。 健康と医療(全般) ブログランキングへ 浦東太極拳へのお問い合わせはtsukamoto.hironobu@gmail.comまでどうぞ。 最近、太極拳についての問い合わせも頂いています。 質問内容を公開して良い場合は『いいですよ』と明記ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.25 20:35:16
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