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2018.05.21
カテゴリ：太極拳
このブログは上海・東京・藤沢等で太極拳を指導する陳氏太極拳養芯会の塚本がぶつぶつ書いているものです。
現在、１７年前、２００１年・私が太極拳に関わった頃の事、中国河南洛陽での暮らしとアレコレを書いています。これが無いと、なんで太極拳？に繋がらないと思うのです。 今回も２００２年の事。ただし、記憶をたどって書いていきます。 仕事をしながら、武術の練習をする。 寸暇を惜しんだ。片道１時間半の距離（当時は道が悪かった）、出勤の時間、授業の準備やら添削の時間。毎日６時間の練習をしたという事は、食事の時間以外はたいてい練習に充ててい 共に学び鍛えた友人達とのお話 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 先日の内容は、言われた通りに何度もなぞらないと、謎は解けない。 言い換えれば、旅番組を見て名所の風景を見たとしても、それは旅ではない。 知識があったとしても、それは体現した事にはならないし、その知識は容易に手からこぼれる。 と、まあそんな事なのです。今どきの携帯でピピっとすれば何でも解る時代ですが、伝統技芸は解るのと出来るのでは大きな差があるのです。 更に。 ちょっと厳しい事を書きます。 DVD、映像、書籍、全ては参考資料です。 それを読んでも、見ても、伝統技芸は身に就かない。必ず、先生を探して習うしかないのです。どんなに高名な先生の書籍を持っていても、生身の先生の指導には絶対にかなわない。 理由は 口伝 前段、終了。 そもそも、伝統技芸の修行において、師が手取足取り自分の技術を指導してくれるという事はありえない。 私の指導は「最短距離」を目指すので、出来るだけ自分の知識と技術を生徒各位に出すようにしています。 ですが、生徒の全員が常に私の技術・口伝を心に留めるかどうかは彼ら次第であり、その時の運・時期もある。それで、私と私の師兄弟、先代達は養芯会は会を持って傳人として頑張っていると認識。 口伝を得る、これは一言で言えば、口伝を授ける！と師は発言する事は限りなく少ないのです。 日常の雑談の中で、ぽろっと出てくる言葉が、修行において非常に重要で上達に不可欠な要素になります。 技について質問をして、かえってくる答えを聞いても「？」ですが、全体的な要訣を何気ない会話の中で伝え聞いた後、突然「そういう事だったのか・・・・」と言うのが得心。  （イラストは、師が機嫌よくなって、練習中に昔話が始まったが、寒くて大変だった時の模様） 得心したら、すぐに身体を動かし、得心が正しいか否かを自分で見極めて、再度質問します。たいていそう言う時、師は「よし、じゃあ次の話をしようか・・・・」と切り出されます。 口伝を語るのに、各修行者に対して構えて言葉を準備する指導者はいないでしょう。もしそうするなら、それは口伝ではなく単なるカリキュラムです。口伝と言うのはそんなに簡単に引き出せるものではない。 と、言うわけで、私の師兄弟はそろって練習の時間以外も師の所で共に過ごし、ダラダラと雑談をしたりおやつを食べたりします。 ２００２年から数年間は師兄たちの会話はちんぷんかんぷんでしたが、現在はほぼ対等に話が出来る様になってきました。ですので、師が師兄達に伝える突然の口伝も同じく理解が可能になりました。嬉しいものです。 師の気持ちがあったまらないと、当然にそういう会話にまでは成らない。私の場合は、洛陽の武術館に里帰りする時は必ず沢山お土産を持参し、生活については率先して買い出しに行き、家事も出来る限りお手伝いする。 授業料を払えば平等に技術を教えてくれる、そういうものでは絶対にないし、そうであってはならない。 伝統技芸の伝承は自分の分身を作り出すに近い。更に、その分身は自分とは違う個性を持っているし自我もある。自分の技術と歴史を渡すのに、単に指導料をお支払いすればいいと考えるのは少々無礼ですよね。 今どきのワークショップ系のスクールなどに通われる方、たまには先生の事を振り返ってみてほしいなあと思います。 強く願い、求め、掴んだ力と関係は時間を重ねる毎に強力な力になると私は信じます。  イラストは初期段階の頃、老師の語る言葉の意味が解らず、地面に何種類も類義語や反意語を書いてもらって考え込むの図。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 太極拳に興味のある方は養芯会HPまで御連絡ください。 東京・神奈川（藤沢）での指導を行っています。初心者・経験者とも問題なしです。様々な他の太極拳経験者にもこれまでの技術を更に生かす講座を用意しました。 養芯会と私の太極拳の映像です。 太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。 平たく言うと中国式の筋トレであり、健康体操です。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2018.05.21 11:12:53
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