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カテゴリ:太極拳
陳氏太極極拳養芯会! 陳家溝の鄭老師、沈老師ご夫妻と、師父の郷里陳家溝の王長江大師、李天祥老師達に鍛えられて現在各地で指導中。 陳氏太極拳で鍛える、老若男女、運動苦手な人も、誰でも鍛えられる技術を学び、段階を持って負荷を変えていく!と言うのがモットーです。 あと、私、ツイッターをやってます。 https://twitter.com/tsukamototaiji ちょこちょこ修行時代の事、太極拳の豆知識、等等を呟いてます。 登録おねがいしまーす。
********************** はい! 本日も真面目に練習への取り組みについて語ります。 私は陳家溝出身の鄭師父の指導でここまで来ました。 その間、参考にした本は一冊たりともありません。20年以上前の日本には陳氏太極拳のビデオ(DVDではない!)はありませんでしたし、YOUTBEなんかない。ギリギリ、有名な先生のコマ送り写真的な本が売っていたので一時帰国の時にそれを買ったりして。 あと、当時は図書館には太極拳を大陸に渡って学び、日本に伝えた先生方の本が数冊あって、そこから「太極拳が日本にどの様に伝えられたか」を確認する事が出来ました。イロイロあったんだろうな・・・と。 さてさて、一時帰国で購入した陳氏太極拳の本を師父に見せたのです。 「・・・・・・・・・これは読まなくていいよ」 「え、でも、この人有名な人で・・・・・」 「いや、写真を見る限り、内容はあまり良くない。ただ、伝承の系譜は正確に書かれている」 ふーん、そんなもんなんだな。。。。。。 と思いました。 当時、一緒に練習していたCくん、男前で元少林拳の先生。 センスがあって、師父の指導を直ぐに飲み込む。体現する(当時はその様に見えた)。 爆破力を打つにしても、「バンッ」って、凄かった。自分との才能の差、体力の差を思い知らされた。 ある日、彼の家に招かれたのです。彼の部屋には所狭しと太極拳やその他武術の技術書や武術関係のVCD(映像データの入ったCD)がありました。 「うわ、凄いね」 「研究しないとダメだよ。うちの先生は出し惜しみする人だし」 「ふーん、そうなの?」 彼には物足りないのかもしれないけど、私は当時(いまでもだけど)鄭先生の指導についていくのに手いっぱいだったので、他の本を読む、しかも中国語で。。。。と言う余裕は無かった。 師娘の言う 「目的地が明確でなければ、いつまでたっても辿り着けない。また、目的地へのルートが解らなければ効率が悪い」 まあ、そりゃそうだよね。。。。と思って、チクチク練習を続けました。朝2時間昼3時間夜1時間と言う感じ。でも、胃袋が無いので回復も遅く、上達も遅い。 ある日、C君は師父の指導に来なくなりました。 師娘からは師父の前でC君の話をするな!と言われました。何でも、出入り禁止になったとか。 「練習の仕方、技の繰り出し方、指導の内容等について鄭師父に意見を言って、最後には『ちゃんと教えてくれない!』と激しく不満を訴えた」 のだそうです。えーーーーー???もったいないよ、才能あるのに。。。。と思いましたが、まあ、仕方ない。 イライラする師父の矛先が向かない様にいつも通り練習です。 それから数か月して、何かのタイミングで『爆破力』を出したつもりなのです。でも、遅いしチカラ弱い『へなッ』と言う感じ。 それを横で見ていた師父は 『それでいい。今、大事なのは威力じゃないんだ。』 『えーーー?全然威力ないし遅いし。以前いたC君は凄かったし。』 『あ、彼のは太極拳の爆破力じゃないよ。お前のが正しい』 『わかんね』 こんな会話でした。でも、今では解ります。彼のは陳氏太極拳の爆破力ではない。 代表的な例としてC君を上げました。私の修行時代、師父の指導以外の参考資料に頼り『自分解釈』を行っていた練習生は挫折するか伸び悩みました。最初のうちはイイのです。でも、直ぐに体系づけられなくなる。積み上げには手順がいる。手順は遥か上から眺めてくれる人がいなければ成立しない。 だからです。例え優れた先生方のDVDや教則本があろうと、自分の教室の先生の教えが最も大事なのです。今の先生が有名かどうかはそれ程重要ではないのです。先ずは学び鍛える事。教室の技術の責任、一人一人へのアプローチは教室皆が作る歴史なのです。 例え、他のグループが凄い技術を持っていても、今の教室にいる限りはその技術体系を全うするのがスジ。その方がカッコイイ。誇り高いと私は思いますし、お勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.12 08:56:24
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