北島康介選手の100m平泳ぎ2連覇有難う!!
アテネ五輪に続いて100m平泳ぎ2連覇水泳界のエース 北島康介選手昨日,北島康介選手が100m平泳ぎで58”91の世界記録を出し,アテネ五輪に続き見事2連覇されました。本当に御苦労さま。そしてありがとうと言いたいですね。日本での競泳( かつては水泳と呼ばれていました )での2連覇は1932のロス五輪での同じ平泳ぎの鶴田選手以来76年ぶりだそうです。北島選手といえば,シドニーで100mで4位に入り,注目されました。東京SSの平井コーチのマンツーマンの指導が功を奏したようで,様々なアイデアのある独特な発想でいつも話題に上っていたようです。今回は予選からよく,準決勝では力み,後半失速で,予選とほぼ同じ記録でした。決勝では,準決勝で1位のノルウェーのダーレンウォーレン選手,アメリカの帆船選手に続いて余裕をもっての50mのターンでした。後半がもともと強い北島選手が抜け出し,本来のストローク数の少ない大きな泳ぎで完勝してくれました。アテネ~アメリカのB・ハンセン選手との争いが激しく,一時ハンセンに勝てずに惨敗だったと思われた時期がありました。世界選手権でも,100mだけで200mは3位で参加できない時もありました。ひざや肩,腰の故障などがあり,一時は引退もささやかれました。しかし,地道な練習と,故障の回復で,地力が戻ってきました。同じ日体大出身の女子の背泳ぎの中村選手が平井コーチの門をたたいてきました。このことが,北島選手に「 よし,北京で勝つぞ!! 」という刺激になっていたような気がします。今シーズンは,冬季トレーニング~短水路選手権~日本選手権とあっという間の五輪選考でしたが。例によって,競泳の選考基準は厳しいようです。選考会で,標準記録を出して1,2位に入らなければならないことです。いくら力がある選手,それまで実績,記録を出していても「 1発選考 」とアメリカの陸上競技の最終選考会と同じようです。上位の層の厚い競技だからこそできる芸当で,陸上競技ファンとしては,ただただ羨ましい限りです。陸上競技も水泳界のように,幼いクラス~国際クラスまでのクラブ制度やさまざまな選手の育つ環境作りが必要だと痛切に思います。左足の肉離れ~再起なるか 女子の陸上競技の牽引車野口みずき選手今度の北京五輪では,2人の選手がアテネ五輪からの2連覇を狙いますが。女子マラソンの野口みずき選手は7月下旬にスイスのサンモリッツでの練習で,左足の肉離れを起こしてしまいました。帰国を早めて病院での通院検査( MRIなど )受けましたが,はたして十分に走れる状態か心配です。ここでも,藤田信行監督のマンツーマンの指導がマッチしていたわけです。しかし,野口選手のストライド走法には無理が来る場合が多く,直前で海外のマラソン ( ベルリン,ロンドンなど ) の回避,ハーフマラソンでの再起を繰り返していました。はたして,あと数日で走れるのか疑問ですが,「 出てくれば完調 」とみて,期待したいのですが。明日かそこらで,出場か否かを決定するそうですが,野口選手自身のどうしても出たいという意思が反映されるよう願いたいものです。腰痛から回復し,上位の記録へ肉薄ハンマー投げで2連覇を狙う 室伏広治選手ハンマー投げの室伏広治選手もアテネでは薬物違反があっての繰り上げ優勝でした。ちょうど,横浜でのスーパー陸上で,IOCから届いた金メダルを月桂冠とともにかぶり,喜色満面でした。その後は,まずまずの活躍。大学院でのハンマー投げの博士論文の執筆などもありました。昨年~今年の初めは腰の故障に悩み,なんとか北京に間に合ってくれました。今年の生の姿は観ていませんが,正確な技術に裏打ちされた,豪快で迫力ある投擲,「 乾坤一擲 」の模様が観たいものです。彼のハンマー投げのサークルに入ってからのよどみのない動き,ハンマーのスピード,フィニッシュでの気合いなど見所満載です。83~84m台がメダル~優勝ラインでしょうが,ここ一番の底力に期待したいものです。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〈 あとがき 〉昨日の北島康介選手は感無量だったようです。得意の雄叫びも,静かに「 超気持ちいい 」と感涙にむせんでいたようです。平井コーチは,作戦を授けたが,はたして「 ゆっくり泳げ! 」との指示を守ってくれるか。こちらはハラハラドキドキだったようです。北島選手の金メダルが今日からの競泳,柔道,バドミントン( これも奇跡が起こりましたが )などの競技 ~これから開催される陸上競技でも好影響を及ぼすよう願いたいものです。