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住宅顕信という俳人。ご存知だろうか。
(若さとは こんな淋しい 春なのか) 病を得て志半ばの25歳で早世した。その闘病中の句である。 今年は没後20年になる。 岡山市の生まれ。23歳で急性骨髄性白血病を発病した。 妊娠中の妻と離婚し、生まれた子を引き取り、入院先の病室で育てた。 (かあちゃんが 言えて母のない子よ) 抗がん剤の副作用に苦しみ、最後は延命治療を拒んで人工呼吸器も 付けずに逝った。青春の寂寥、悔恨、希望、愛情。生涯に残したのは281句。 きょうから3月。就職、進学、人事異動。旅立ちの準備に気のせく月は、 また、心の波立つ季節でもある。人それぞれ、得意の春もあれば、失意の ふちに天を仰ぐ春もあるだろう。 人知れず「こんな淋しい春なのか」と、首を垂れる人も少なくないのに 違いあるまい。人生の山坂に挫折と貫徹、浮き沈みは付きものとはいえ。 住宅が絞り出したのは青春の苦しさの句ばかりではない。 (この坂を 登れば夏が 来そうな) 坂の下で一歩をためらう人を勇気づける句。 http://www.kahoku.co.jp/ 「うつむいて 歩く街に 影がない」 「どうにもならぬこと 考えていて夜が深まる」 「夜が淋しくて 誰かが笑いはじめた」 「点滴と 白い月とが ぶらさがっている夜」 自由律俳句とは、「5・7・5」や季語などにとらわれない、形式の 自由な俳句です。読む人によっては、俳句というより一行詩に見える かもしれない。 顕信は、その自由律俳句の世界に突然、現れて、そして突然、消えて いった若者です。 彼の生涯は、わずか25年。でも、そのあいだに顕信は、たくさんの ことを経験しました ミニの日 「3・2」(ミ・ニ)の語呂合わせから。ミニチュアの小さいものを愛し、 慈しもうという日。 後楽園開園の日 1884年、岡山県岡山市で後楽園が開園したのがこの日。後楽園は 金沢(石川県)の兼六園、水戸(茨城県)の偕楽園とともに、日本三大名園の一つ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.02 05:47:43
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