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ゆうきち先生の塾長日記”日々これ物語”

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2010.10.13
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カテゴリ:受験生シリーズ
例年のことですが、この時期になると受験生が各々の必要性を感じて学習を進める子が増えてきます。

と同時に、学習法の相談も増えてくるのですが、今日はあくまで「何を必要なのかを考えている子」という観点で書いていきます。学習法の相談全般に広げると話が広くなりすぎるので。


まず、先週から数名がスタートしたのが「中1からの教科書全訳」です。これは、合宿時に(合宿の続編が欠けていませんが、近日中に必ず書きますので)4期生のたくろ~の経験談を聞いて、「僕もやってみよう。」「私もやってみよう!」と思い立った生徒が開始しています。

僕自身、教科書全訳の持つ意味はやり方によっては非常に大きな成果になると思っています。

この時期の受験生が漏らす言葉に

「英文(短い文)はわかるのに長文が解けない」

「文法は分かっているのに長文は解けない」

というものが多いです。



で、僕はそんな言葉にはすべて「文法も単語も分かってないから長文も解けないっては思わんの?」と返します。

だって…当り前です(笑)。

本当に分かっているのであれば、長文だろうが英作だろうが出来るはずんです。


しかも、「長文は予想しながら読むんだって学校の先生も言ってました。」っていう場合もありますが、

それ…超その通りなんですが、だからと言って語彙数(わかる単語や連語の数)を増やさなくて良いってことでは全然ないのに、なぜか解釈が「自分用」になってしまっているわけです。

前後の文から分からない単語の意味を予想する…

のであって、「前後の文が分からない」子がどうやって予想をするのでしょうか?

話がそれたので戻します。

結果的には、英語だろうが理科だろうが、実力テストで点に虫日付いてこないのは「基本力の欠如」なんだということを自覚するのが第一歩だということなんです。

これは何も「生徒の自信を叩き潰す」ってことではなくて、僕はいつも授業で言いますが、

今わからないことは別にいいんです。これから分かるように、これからは出来るようになる為の努力をしていくのであればそれでよいんです。

ただ、厄介なのは「今自分が出来ている」っていう過信なんです。

正直出来ているのであれば、実力テストだろうが当たり前に420点は取れるわけですから。



で、再び最初のところに話を戻します。

合宿を経て、実力テストを経て、そうして「英語の時間が足りない。」、「長文が読めない」、「点数が伸びない」という状況の中で英語の教科書全文和訳に着手したは良いのですが、

その生徒の目的は「教科書を和訳する」ことではないんですよね。

そこを勘違いすると、ただ意味分からない単語を教科書巻末の簡易辞書で片付け、それっぽい文章をかき、なんとなく意味が分かるとOKってなってしまうんです。



そうじゃなくて…

そもそも英語の点数を伸ばしたいんだから、長文を読めるようになりたいんだから、1つ1つの単語の意味を調べ、文法に意識を払い、連語を見つけながら、

そしてそれらを覚えながらやらないと意味はないんですね。


目的と行動が不一致を起こしていると、いくらやっても

「やっているのに…」という自己満足感が上がるばかりで成果が上がらないというとても苦しい状況に陥ってしまうわけですから…




英語の長文和訳をスタートした子は、「自分の為に必要だと思う学習のスタート」という素晴らしい一歩を踏み出しました。

理科の分野別特訓を開始した子も同様の素晴らしい第一歩を踏み出したわけです。


なら、次は…

そこに満足するのではなく、

第一歩を踏み出したことに浸るのではなく、

「その第一歩を踏み出した理由」を決して忘れることなく、毎日の学習に取り組んでほしいと願うわけです。


がんばろうね。





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Last updated  2010.10.13 18:09:48
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