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ゆうきち先生の塾長日記”日々これ物語”

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2011.09.02
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カテゴリ:保護者様に向けて
これまた毎年同じ流れなのですが、この時期になると受験生からの個別相談や保護者様からのご相談が増えてきます。

ただ、どちらかというと、この時期は「子供の悩み」も「保護者様との関係」に起因するものが多いように思います。子供自身が入試を意識し、不安を感じてくるのはもう少し後の話で、今はまだ「何から手を付けて良いか…」という、お決まり(?)の逃げ文句位のものです。

それでです。

話を戻しますが、今時期の受験生が相談に持ってくるもので多いのは、

「勉強しているのに、『勉強しなさい!』とか、『なんでこの点数なの?』ってお母さん(お父さん)に言われて…」

というものと、

「勉強のやり方をもう一度先生に聞いてきなさい」って言われまして…

というもの。


まず、後者に関して僕がいつも言うのは、

「え?俺これ以上教えること無いよ?」ということです。はい。誤解を招かないように補足しておきますと、「僕なりに考えられるベストな方法は毎日のように伝えてきた」からなんです(生徒がやれていない時点で僕が反省すべき点も多々あるわけですが)。

例えば、『ノートはこうやって使えよ』とか、『授業後すぐにスタプリは書けよ』とか…

又、「テストが終わった後は直しを絶対にやること。おいおい…君のはそれ直しじゃなくて『写し』っていうんだよ(苦笑)」や、「実テに関して○○に関しては大問ごとに見比べると…になってるから」などなども同様です。

で、「勉強のやり方があーだこーだ」という子ほど、普段言われていることをやっていない子が多いんですね。

例えば、

ノートを教科毎に分けていない。加えて、指定された教科毎の使い方も守っていない。

例えば、

スタプリも提出日前日に急いで何とか強引に終わらせている。だから、授業中に話した要点が全然入っていなかったり、ひどい場合は違う日の授業内容が書かれている。

例えば、

個別の宿題もやっていない…。

これは、「勉強のやり方云々」の問題ではなく、自分の意識の問題だだったり、本当に成績を上げたい、自分の望む高校に入りたいという意欲の欠如だったり、そういう所が何よりの問題なんです。

よって、僕は「これ以上教えられることは無いんだよね…」という話になるわけです。

勿論、次のステップというのはあって、+アルファの課題を課したり、内容を変えさせるということもありますが、まずは「勉強の基本」を徹底し、ある程度の基礎(実力テストで言えば安定して380点を超えるくらい)が定着してからの話です。





続いて、前者の場合…

「勉強しているのに、『勉強しなさい!』とか、『なんでこの点数なの?』ってお母さん(お父さん)に言われて…」

というパターンに関してです。

これは…難しいです。僕も簡単には、軽々しくは話を出来ません。

ただ、基本的に自分で自分の行動を振り返って貰うようにはしています。又、一所懸命さが普段の授業中の姿勢や家庭学習状況(ノートから判断しての)から見える子に関しては「点数はお前じゃなくて俺の責任だから気にする必要はない!」とも言います。だって、絶対に上がってくるから…そういう子は。

では「自分で振り返って貰う」というのはどういうことか?

それは「本当に自信を持って、周囲の人が、お父さんやお母さんが見ても『○○は勉強してるな 』って感じるほど、例えば自分が自分を見た時に『こいつ、本気で受験勉強しているな』って思えるほどやってきたか?」を振り返って貰うんです。

で、まだ向上の余地があるなら、まずはその分頑張ってみようよ、と。(というよりもほぼ100%の中学生がその余地があるわけですが)。

そもそもこうして塾に通えるのもお父さん、お母さんのおかげなんだから、そういう意味でも通わせて貰っている以上はその責任として果たすべきことがあるわけなんだから、と。



ただ…(前置きが長かったんですが、ここからが今日の本題です雫雫)

受験生としても苦しいのは、

普段は勉強に関してなにも言われてこなかった(これは見守るというのとはちょっと違った視点でです)のに、テスト結果だけを見て『お前は何をやってんだ』って状況です。

これは正直苦しい…

場合によっては、

「休みの日くらい遊んだって良いんだから」とか、

「お盆くらい勉強なんてしなくて良いんだから」と普段は言われながら、テスト結果に関してきつい指摘を受ける…

これも本当につらいと思うんです。

加えて、子供もより大きな反発を抱えるように思います。


受験に挑むのも、その結果を受け入れてその後の3年間を入学した高校で過ごし、その後の人生を歩んでいくのもその子…


だからこそ、親御さんの我が子に懸ける愛情のカタチも様々だと思います。

見守る。

口うるさく言う。

共に受験に挑む。

自塾で言うと、共に入試に挑み(子供の頑張りに出来るフォローを精一杯して頂いている親御さん)、見守る。必要な時にはしっかりと話す…

こういうスタンスの親御さんが多いように思いますが、

やはり子供としても


「ぶれない」


というのが何より納得できる状況なのではないかと思います。

時期に応じて懸ける言葉やスタンスに多少差が生じるのは当然として、


「その時々で言われる事が矛盾する」


とつらいと思うのです。



「ぶれない」優しい、温かい、愛情に溢れた厳しいサポートで子供達を応援してあげて頂けたらと思います。




※一応お断りですが、特定の保護者様を想定して書いたものではありません。あくまで塾生やOB生の経験談(友達の話を含めて)から、この時期に書いておきたいと思って書いただけでのものです。





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Last updated  2011.09.02 14:47:52
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