ゆうきち先生の塾長日記”日々これ物語”

勉強が大変だ。

やることが沢山あって大変だ。




僕からすれば、何を当り前の事をって思う。

この時期の受験生で、余裕を持って、的を絞って短時間で勉強できている子がいたとしても、それは極々稀な話だ。

実際７期生を見たって、時間をかけて、時間をかけて、地道に一つ一つ自分のすべきことをこなしてきた子が伸びてきている。

僕は、受験生が自分で考えることは物凄く大切だと思っているけど、だからと言って放置は絶対にしていない。

宿題であったり、

模試や実テの復習の仕方であったり活かし方であったり、

そういうのを課して、アドバイスして、優先順位を付けて勉強出来るように、伝えているつもりだ。



なのに、宿題すらやっていない…

ありえんだろ…


僕は、受験生に関しては(教務的な)全ての指導を「合格」に照準を絞っている。

つまり「点数を上げる」こと。

だから、実テの過去問を数年に渡って分析し、毎年のその時期に出やすい問題に焦点を当てて授業を行っているし、宿題もそれに合わせて出している。

実際今年の実テだって、直前に授業でやった問題は結構出ている。にも関わらずテストでは「解けない」と言う子も少なくない…

なんでだ？

なんでだよ？って思う。


授業で「分かった」のと「自分で解ける」のは雲泥の違いがある。

自分で「解ける」という状況になって、初めて(受験生にとっての)勉強は意味がある。


だから「解ける」という段階に到達する為の宿題を出す。

僕はどＳだから、受験生を苛めに苛め抜きたくて宿題を出しているわけじゃない。

１点でも上げて欲しい…

その想いしかない。


なのに、やってこない。

しかも「分かりませんでした」なんていう、意味不明の理由で。


難解な問題、授業で扱っていない問題…

そういう類の問題なら話は分かる。

でも、僕はクラス毎に授業も宿題もレベル設定をして、無理であろう問題は絶対にやらせない。

意味ないし、高校入試では１００点を取る必要はないから(そりゃあ、取れれば最高だけど)。


秋田高校を目指すなら、英語は９０点以上取れ。

中央を目指すなら、７５点以上取れ。

工業を目指すなら、６０点以上取れ。


つまり、間違っても良い点数幅が有、それを踏まえて授業や課題を課していくのが僕の仕事だって想っている。


なのに、やってこない…




英文和訳なのに…

しかも、今時期は長文からもう１回重要文法の復習に戻っているので、長文でなく、短文和訳なのに。

辞書を使っても良いって言ってんのに。

なのに、単語の意味も調べず、涼しい顔をして「分かりませんでした。」って…



おいおい、合格る気あんのかよ！

本気で思う。



昨日もＨＲで話したけど、

高校受験を舐めないで欲しい。

高校受験を「何とかなる」なんて、考えないで欲しい。


これは「願望」の世界ではなく「現実」の世界だ。

「点数勝負」の世界だ。

よく

「点数だけにこだわるのはどうか？」

「競争ばかりはどうなのか？」


そんな下らない議論が始まった頃からではないだろうか？

日本の世界における競争力が急激に落ちてきたのは。

そんな下らない議論があるおかげで、

必要以上に守られてしまっているのではないのか？



点数だけにこだわっているように見える子は、実際はそこだけじゃない。

明確な目標をもち、

しっかりとした夢を持ち、

継続的な弛まぬ努力を行い、

その上で「点数を上げたい」と強く願っているんじゃないのか？


逆を言えば、点数だけにこだわっているのは、

「せんせー、どうすれば点数が上がりますか？」

「せんせー、どうすれば単語を覚えられますか？」

なんていう、根本的に「ラクをする」前提で物事を考える子供達(大人)だろうって僕は想う。



ねぇ、受験生…

７期生のみんなさ…


来年３月１３日…

最高の笑顔を卒業したくない？

本当に頑張って良かったって、そういう想いで高校への第一歩を踏み出したくない？


そして、仮にさ…

出来るだけの事をやったのに、それでも高校合格は叶わなかったとしても、

その時は君に沢山の財産が残ると思うんだよ。


このまま、何となく、目の前の事から逃げながら、取り繕うだけの受験勉強もどきをしてたって、

君が得るものは限りなく少ないと想うんだよ。



頑張ろうよ、あと８３日。

精一杯の頑張りをしようよ、あと８３日。