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leeみんなブルース・リーになりたかった

人生の原初体験は
東宝特撮、東映特撮、テレビの等身大仮面のヒーロー
リアルタイムで怪獣ブームを経験
スパイ映画、マカロニウエスタン、カンフー映画の各ブームも同様

80年代、池袋文芸座地下の「スーパーSF日本特撮映画大会」では
特撮クイズで最高点をマークして、『ゴジラ』の復刻版ポスターを獲得
(最高点はひとりではなかく複数名だった。本人は満点でなかったのが不満)

現在はアメコミヒーローなど楽しんでいるが、円谷特撮、ハリーハウゼンへの郷愁に生きる

原稿依頼承ります kei.doradora@gmail.com

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June 8, 2024
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カテゴリ:SF映画


宇宙戦争 (偕成社文庫) [ ハーバート・ジョージ・ウェルズ ]

この表紙を見てわかるように、火星人の戦闘マシーンは巨大怪獣である。
そして、このSF小説は、怪獣パニック映画として味わうことができるのだ。
件の戦闘マシーンについて、小説の中では「怪物のようにおおきな三脚とでもいおうか。たいていの家よりも高く、若い松の木ぐらいはかるがるとまたげて、ぶつかれば両側へなぎたおしていく」と描写されている。
「背たけは30メートル」という表記もある。
なおかつ、戦闘マシーンは熱射線を発射し、人々も森も街も焼き払う。
最初はイングランドのウォーキングあたりに飛来した火星人は、戦闘マシーンを駆使してロンドンに進攻していくのだった。
経路に住む人々は、日常生活を奪われていく。
次々に飛来する火星人、続々と増えていく戦闘マシーン。
火星人の攻撃がますます激化し、映画でいうモブシーン、人々の逃げ惑う姿が描かれる。
イギリス軍も砲撃により戦闘マシーンを一機撃破する、が、それだけ。
まったく打つ手がない。

などなど。
小説『宇宙戦争』は、読む怪獣映画である。

この戦闘マシーンについて、映像作品から、その登場シーンを見てみよう。
『宇宙戦争(2019)』では、全4話の第2話の冒頭で初登場する。
火星人の襲撃が始まった。
「逃げろー!」という怒号、人々の悲鳴。
しかし、どこで何が起きているかはわからない。
わけもわかず、地響きに苛まれる中で、尖塔の向こうに何か巨大なものが見える。
そして、尖塔の背後から、徐々に姿が見える戦闘マシーン。
ゆっくりと三脚(トライポット)を伸ばして、戦闘マシーンが立ち上がった。
完全に尖塔を見下ろす戦闘マシーン。
さらに、戦闘マシーンを見上げる主人公。
『宇宙戦争ーロンドン壊滅ー(2023)』
宇宙からの奇妙な飛来物を見に来た主人公たち。
すると、飛来物の向こう側から、巨大な甲殻昆虫の脚のようなものが見えてくる。
「なんだ?」と思っていると、そのものはゆっくり立ち上がり、見上げるような高さとなる。
あっけにとられている野次馬たち。
いきなり熱射線が放たれ、人々は一瞬で焼き尽くされる。
それに比べると、元祖『宇宙戦争(1953)』はちょっと物足りない。
原作には、火星人のメカとして、戦闘マシーン、作業マシーン、飛行マシーンが出てくる。
ジョージ・パル版映画の『宇宙戦争』では、戦闘マシーンと飛行マシーンが合体した形のマシーンになっている。
このマシーンは飛行形態で、原作にある「おおきな三脚(トライポット)」の部位はない。
そうすると、宇宙船の攻撃という印象になり、残念ながら怪獣感は乏しくなる。
あと、『宇宙戦争(2005)』の戦闘マシーンは、街中で、いきなり地中から建物や車両などをぶっとばしながら登場する。
圧倒的なパワーが発揮された、派手なシーンではある。
しかし、その分、情報量が多すぎる。
破壊される街に目が行ってしまい、肝心の戦闘マシーンの印象が薄くなってしまった。
ここは、戦闘マシーンの巨大感に焦点化してほしいところだ。
また、この戦闘マシーンは、メカ感が強い。モンスターというよりも巨大ロボットのイメージだ。


やはり、巨大怪獣は、初代『ゴジラ(1954)』のように、山陰からぬっと現れるようなのがいい。一瞬、山が動いたかと思えるかのように、ゴジラの背びれと頭部が目に入る。人々の驚愕の悲鳴。ゴジラが人々に目を向ける。巨大怪獣を見上げ、恐怖し、こけつまろびつして逃げ去る人々。人々の背後から、ゴジラが咆哮を上げる。タメ、が効いてるね。



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Last updated  June 8, 2024 07:18:32 AM
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