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March 18, 2007
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カテゴリ:ヒーロー映画
 映画会社は、「1(正編)」がヒットすれば、「2(続編)」を作ります。けれど、「2」は、作品の質が落ちることがありがちです。観客は、「1」が強烈におもしろければ、「2(続編)」にも同じ雰囲気を求めます。「2」も「1」と同じおもしろさが保証されるのが当然と信じているのです。作品の内容が低下しているのに対して、観客の要求は高い。「1」と  「2」の落差はますます大きくなるのです。
 例えば、「ダイ・ハード(1988)」、アクション映画のエポックメイカーでした。評判が評判を呼び、異例のロングラン。エンターテイメント作品でありながら、あのキネマ旬報の年間ベストワンも獲得しました。
 で、「ダイ・ハード2(1990)」。公開されるや、女の子に「自信をもって、絶対におもしろい!」と力説して、デートに誘い込みました。しかし、ガッカリ・・・。女の子に「ウソつき」呼ばわりされるのではないかと、映画よりもスリルを感じました。気を遣ってくれたのか映画がわからないのか、彼女は「ホント、すっごくおもしろかった」とのこと。「2」に対する期待が膨大だったので、全然なぐさめにはなりませんでしたが。
 あるいは「ガメラ大怪獣空中決戦(1995)」。この映画は、生涯ベストワンに位置づけてもいい作品です。特撮怪獣映画の醍醐味がたっぷり味わえます。で、「ガメラ2レギオン襲来(1996)」。残念ながら、「1」ほど特撮怪獣映画好きの琴線を激しく刺激してくれる作品ではありませんでした。
 平成ガメラシリーズの脚本家伊藤和典は、「『~怪獣空中決戦』で全部やり尽くした」と語っています。だから「~大怪獣空中決戦」は、素晴らしかったのでしょう。正編の制作段階では、続編も何もないわけですから、そこに全力を投入するのは当然です。それでも「2」以降もそこそこのクオリティを保つように、力を発揮するところはさすがプロですが、さぞや苦闘されたこととお察しします。
 「2」に期待する気持ちは、映画だけに限りません。人物においても同じことがあります。それは、有名人の兄弟や子供などです。
 プロ野球界不世出のスーパースターといえば、読売ジャイアンツ長嶋茂雄。彼のバットスイング、フィールディングに、観客は熱狂しました。時は過ぎ、スーパースターであっても選手寿命の限界が訪れました。選手引退。そして登場したのが息子長島一茂。プロ野球ファンは、父茂雄に味わった熱狂(快感)がまた味わえると、大きな夢を抱きました。しかし、親子といえども別人です。六大学野球で活躍し、ドラフト1位でプロ野球選手となりましたが、一茂はスーパースターにはなれませんでした。
 このように、「2」は、常に「1」との比較で語られます。「トランスポーター2」を見たのも、やはり正編「トランスポーター」がおもしろかったという印象があったからです。
 「トランスポーター」の特徴の一つは、プロの運び屋フランク・マーティンが、自らに厳しいルールを課していたところです。
1・一度交わした契約を厳守する
2・依頼人の名前は聞かない
3・依頼品は開けない
 このルールは、フランク自身が、非合法、実現不可能と思われる仕事をするにあたって、
最後までやり遂げるため、そして自分を守るために作ったもの思われます。しかし、そのルールが手枷足枷となります。ルールに抵触する依頼をしてくるギャングとの軋轢が生まれたりして、フランクがルールを守り通せるかどうかに観客は注目します。(ルール3はあっさり破られますが)
 ところが、「2」では、このルールがすっかり姿を消しました。今回依頼された仕事は、裕福な政府要人の息子を登下校時に送り迎えすることです。子供が車に乗り込むと「ルール1 挨拶をきちんとする」などと始まります。フランクのルール好きの一面は垣間見られても、ストーリーに関わってはきません。これでは、柴又に帰らない寅さんのようなもの。新兵器の出てこない007のようなもの。
 クールなフランクですが、かわいいジャックが心を通わせます。そのジャックが悪党一味に誘拐される。「必ず(ジャックを)守る。ルール4守れない約束はしない」とフランクが叫ぶので、子供を奪回し、悪人から守る話なんだなあと思っているとそうではない。息子は新しいウィルスを注射され、帰ってきます。ウィルスが父に感染し、さらに父は国際会議に出席してウィルスを蔓延させて、大混乱に陥らせようとする。このあたりが、どうも話が一貫しなくて、ちょっと落ち着きません。このあたりも、作品的に迷いが出ているように思います。
 であっても、フランクは「1」と同じように「2」でもかっこいい。元特殊工作員ということで、格闘技に優れ、ドライビングテクニックは、まさに意のままに車を操ります。トレーニングを積み、技を極めた男という感じです。
 フランクは、ジャックを奪われ、悪党のアジトから帰されます。このとき車の床下に爆弾が仕掛けられます。見破ったブランクは、車をジャンプさせクレーン車のフックにひっかけて爆弾をはずす離れ業を披露。その瞬間に起こる大爆発。けれど、悪人どもがフランクを殺すつもりなら、わざわざ爆弾をしかけなくても、アジトでズドンと一発銃を撃てばよかったのでは。フランクの超美技を見せたかったとしか思えません。まあ、それはそれでいいのだけれど。
 それから、フランクは、いつもいざというときの準備を怠りません。車の中には、予備のケータイがいくつも隠してあります。仕事柄水に飛び込むこともあるので、トレードマークの黒のスーツも替えが用意してあります。そういえば、自動車学校では「燃費が悪くなるので、トランクなどに余計なものを入れっぱなしにしないように」といわれました。いろいろなものが積んであると、当然車に負荷がかかります。フランクの車が高速で走り、ハンドリングも軽いのは、相当にチューンナップしてるのでしょう。
 薄毛のヒーロー、フランク(ジェイソン・ステイサム)。あんまりかっこいいんで、抜け毛に抵抗がなくなりました(フランク・マーティン「2」になるのか?そこだけまねしてもしょうがない)。

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Last updated  March 18, 2007 06:45:41 AM
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