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夏休みといえば、映画です。
夏休みには、東映まんが大行進、または東映まんがまつりがありました。テレビで1回見たアニメ番組の再上映は、映画館で悲しくなりました。ところが1966年には映画オリジナルの「サイボーグ009」(アニメ)と「大忍術映画ワタリ」(実写)の2本立てが公開され、こちらは十分楽しみました。 夏休みのメインは、なんといっても東宝特撮です。「宇宙大怪獣ドゴラ(1964)」「フランケンシュタイン対地底怪獣(1965)」「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ(1966)」「キングコングの逆襲(1967)」「怪獣総進撃(1968)」「緯度0大作戦(1969)」「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣(1970)」「ゴジラ対ヘドラ(1971)」これらがみんな夏休み映画だったのです。なんと豊かなラインアップでしょう。今から思えば、夢のような少年時代でした。 洋画だってレイ・ハリーハウゼンの「アルゴ探検隊の大冒険(1963)」を見たのは夏休み。「フランケンシュタインの怒り(1964)」「吸血狼男(1960)」の強烈ハマー2本立ても、夏休み興行でした。 今振り返ってみると、こういった夏休みの体験が、当方の人格形成を決定づけたことは間違いないですね。 近年、夏休みといっても、かつてのワクワク感はありませんでした。それは、ひとえに夏休み映画が期待に応えてくれるプログラムではなかったからです。しかし、今年は凄いぞ。夏の休暇は、毎日映画館通いだ。 ここで2008年の夏、これを見たいぞベスト10をランキングし、おおいに気分を盛り上げましょう。ただし、選ぶ観点は、“B級”的おもしろさです。 次点 「ワン・ミス・コール(2008)」 「着信アリ(2004)」のハリウッド・リメイク版。「着信アリ」シリーズは、映画版、テレビ版、小説とすべて目を通しております。だから、当然アメリカ版も見に行きます。上映中、携帯電話はOFFにしましょう。 第10位 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008)」 「レイダース失われたアーク(1981)」はB級活劇のノリでつくられました。けれど、見ている途中では、ルーカス色が強すぎて引いておりました。ラスト近くで、アーク(聖櫃)から悪霊だかなんだかが飛び出して人々を蹂躙したとき、B級テイストの嵐を体感しました。その後のシリーズ2本には、がっかり。さて、今回は、どんなだ? 第9位 「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(2008)」 インディ・ジョーンズあやかり系の1本です。ですが、オリジナルは「ミイラ再生(1932)」、あの怪奇映画スター、ボリス・カーロフがかつて主演した映画です。とくれば、B級度はインディ・ジョーンズよりもワンランク上位というわけです。 第8位 「ハプニング(2008)」 一般市民が突然自らの命を絶つという怪事件が続発。未知の大惨劇。人類は死に向かおうとしているのか……。この出だしはいいですね。けれんみたっぷりです。問題は、どこへ着地するのか。納得の結末が用意されているか、それともがっかりか。さあ、どっちだ。 第7位 「ミラクル7号(2008)」 「少林サッカー(2001)」「カンフー・ハッスル(2004)」とチャウ・シンチーの映画は楽しませてもらいました。肉体を駆使すれば、CGだってガンガン使っちゃう。チャウ・シンチーにとっては、おもしろい映画をつくることが一番なのです。だから今回も、期待を裏切ることはないでしょう。 第6位 「ドラゴン・キングダム(2008)」 ジャッキー・チェンとジェット・リーの共演を見過ごすわけにはいきません。プロレスでいえば、ザ・デストロイヤーとミル・マスカラスが、豪華タッグを組んだようなものです。カンフー、タイム・スリップとくれば、B級テイストに浸れそう。なお、これは香港映画ではありません。アメリカ映画なのです。 第5位 「スピード・レーサー(2008)」 三船剛がハンドルを握るマッハ号のゼッケンは“5”。子供の頃に見たアニメ「マッハGOGOGO」が、海外でも人気があるのは知っていました。マッハ号は、レースカーなのに、007のボンドカー並みの仕掛けがいっぱい。車体が重くなって、スピードが鈍り、レースに勝てないのではと子供心に心配していました。でも、その荒唐無稽さが楽しいのです。映画でも、スプリングをきかして、マッハ号はビヨーンとジャンプするでしょうか。 第4位 「インクレデブル・ハルク(2008)」 1979~80年にテレビ番組の「超人ハルク」を見ていました。ハルクが他のモンスターと闘うところが見たかったけれど、そういうバトルはありませんでした。巨体のグリズリーを空中高く放り投げたハルクのパワーからすると、闘うに値する相手はいなかったのかもしれせん。その後“インクレディブル・ハルク・ホーガン”というプロレスラーが出現しました。「ロッキー3(1982)」に出演後、いつのまにかインクレディブルは消滅し、ハルク・ホーガンの名でスーパースターになりました。 今回の映画をきっかけに、空想世界のハルクにもスーパースターになってほしいです。 そういえば、「超人ハルク対スパイダーマン」なんていうとっても素敵な小説がありました。今は手元にないけれど、もう一回読みたいなあ。 第3位 「ダークナイト(2008)」 バットマンの映画シリーズには満足できませんでした。バットマンと敵役のバトルが 物足りなかったからです。けれど、「バットマン ビギンズ(2005)」は、映画を見てすぐにDVDの購入を決心しました。それほどにアクションとバトルが満載の映画でした。今回は、ビギンズの直接の続編とのことで、早く見たいです。 第2位 「マーキュリーマン(2006)」 タイ映画は見逃せません。既成概念に囚われないで、おもしろい映画づくりに挑戦していると思います。アメリカや日本ではできない映画です。今どき、映画オリジナルの変身ヒーローを生み出すなんて、素晴らしい。“マーキュリーマンとはどんなヒーローなのか。 かつて東映では「遊星王子(1959)」「宇宙快速船アイアン・シャープ(1961)」といったスーパーヒーロー映画がありました。映画オリジナルのスーパーヒーローは、だれもが見られるテレビと違って、チケットを買って、映画館の座席に座らなければ見られません。スーパーヒーローのありがたさがテレビとは数段ちがいます。もう舐め尽くすように見るしかない。 第1位 「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発(2008)」 1960年代怪獣ブームの最中に松竹が会社史上唯一制作した怪獣映画が「宇宙大怪獣ギララ(1967)」です。当時、公開に先立ち宇宙怪獣の名前が公募されました。当方は「スペース・キング」などという明らかにキングギドラの影響下にある名前をノートにしたためたものです。親戚のおじさんに見せたら「どういう意味?」と聞くので「宇宙の王様ってことさ」と答えました。当時は英語があんまり一般的に使われてなかったのです。うちのおやじは、「怪獣の名前は、みんな最後に“ラ”がつくぞ。そこを考えた方がいいぞ」と教えてくれました。そのため“ラ”のつく名前を捻出しました。そうしたら当選した名前はなんと“ギララ”。まさか“ラ”のツープラトン攻撃があるとは、完全に予想外でした。さすがです。 ゴジラ(東宝)、ガメラ(大映)、ギララ(松竹)と確かに名前の末尾に“ラ”が続きました。では、日活はどうかというと、なんと“ガッパ”。“ラ”がつきません。しかも怪獣とはいわず大巨獣ガッパ。“大”と“巨”を重ねてどうするといいたいけれど、大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントというプロレスラーもいました。 よもやもう復活はないと思っていたギララがついにスクリーンに。これは、何といってもこの夏一番の、いや近来希に見る期待度です。こうなったら、日活史上唯一の怪獣いや大巨獣、ラぬきの“ガッパ”も蘇れ! 来週より、この10本の観賞記を書きます。10本全部見て、書きます!と宣言したら自分を苦しめるかも知れない。 人気blogランキングに参加中。クリックしてね。ご協力、よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 29, 2008 05:43:01 PM
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