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February 8, 2009
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カテゴリ:ヒーロー映画
 人間ドックを受けました。検査結果が出るまでの限られた時間ですが、映画を見ようと思いました。映画館に行ってみると、すぐに始まり、病院に戻る時間までに終わるのは、なんと新春スーパー戦隊祭劇場版「炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」!

 当方は特撮とスーパーヒーローが好きですから、見ることにはやぶさかではありません。しかしなあ、やっぱり戦隊ものですからね。仮面ライダーの方がまだよかったけれど。
 平日の午前中、初回の上映ですから映画館のロビーにはあまり人がいません。その中に、「ゴーオンジャー」を見に来たらしい幼児が数人走り回っています。だいたい戦隊ものは、小学校の1年生くらいで卒業してしまうものです。
 そんな中で、「ゴーオンジャー、大人1枚」とチケットを買うのが、ちょっと抵抗がありましたね。高校生のときに、成人映画を見ようとしたときと同じくらいドキドキしました。もし、「ゴーオンジャーですかぁ?」と聞き返されたらどうしようかとか考えてしまいました。成人映画では「18歳以上ですかぁ?」と聞かれるのが恐かったのですが。

 劇場の中に入ってみると、若いお母さんとその子供達、総勢8人ほどのグループが来ていました(ロビーで走っていた子達)。最近子供を躾けられない親が多いと聞きますが、このお母さん達は子供達が騒ぐと「静かに」「人の迷惑にならないように」と周囲にとても気を遣っていました。りっぱなお母さん達でした。

 じつは、子供はこのグループだけ。あとは若い男のグループ(オタク?)と若い女性のグループ(腐女子っていうの?)でした。いずれにしても、人間ドックを受けるような年齢層はいません。早く上映が始まって暗くならないかと座席に着いてからも焦っていました。これも高校生のときの成人映画と同じです。
 
 特撮、スーパーヒーロー好きといっても、戦隊ものにはあまり熱心ではありません。長澤奈央や山本梓が出ていた「忍風戦隊ハリケンジャー(2002~2003)」あたりは見ていました。これは、日曜8時からの平成仮面ライダーが見たくて、一緒に7時30分からの戦隊ものも見ていた感じです。しかし、仮面ライダーも「555(2003~2004)」まで。後は見なくなりました。
 でありますが、仮面ライダーも戦隊ものも、劇場版は見ています、DVDで。響鬼は、評判を聞いてから、テレビ版を全回DVDで見ました。劇場版「仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(2006)」と「轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス(2006)」の二本立ては、映画館で見ました!これは一緒に行ってくれた人がいたことと、特撮が好きな大人向きに、夜の回があったからです。条件さえ整えば劇場に行くのです、じつは。
 
 今回は劇場版として公開されたスーパー戦隊の共演ですが、これまで、「スーパー戦隊Vシネマ」としてオリジナル・ビデオで制作されていました。なんと第1作の「超力戦隊オーレンジャー オーレ VS カクレンジャー(1996)」は、レーザーディスクをもっているんですね。なんでじゃ?
 オーレンジャーでブレイクしたのが、オーピンクのさとう珠緒。しかし、もう15年ほど前の話になってしまいました。

 タイトルに「VS」と入っていても、二つのスーパー戦隊が闘うのではありません。東映は、劇場版アニメに「マジンガーZ対デビルマン(1973)」「グレートマジンガー対ゲッターロボ(1975)」などのタイトルがありました。東宝の「キングコング対ゴジラ(1962)」「モスラ対ゴジラ(1964)」などの怪獣対決ものを見慣れた目には、「へえ、マジンガーZとデビルマンが闘うのか」と思いましたが、そうではありません。これらの映画で二大ヒーローが対決するのではなく、手を組んで敵と闘います。つまり「VS」は競闘の意味なんですね。

 さてさて、「ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」です。ストーリー的にはこれまでのスーパー戦隊Vシネマと同じで、二つのスーパー戦隊が出会って、手を取り合って悪の軍団と闘うというものです。小さい子供が見るものなだからでしょうか、バトルやアクションでつないで、飽きない展開でした。
 スーパー戦隊ものも、一作一作変化を工夫しています。今回は、ゴーオンジャー達がもっている炎神が、アニメのホログラフ(3D)で浮かび出てゴーオンジャーと会話するところ(映画は3Dではありません)が新しいアイデアのひとつでした。
 その反対に、ゴーオンジャーの修行シーンでは、足でピアノを弾く特訓がありました。これは、昔懐かしい東映のテレビドラマ「柔道一直線(1969~1971)」で、若き日の近藤正臣演じる結城真吾がやってのけた技(?)です。東映のお家芸というわけですか。

 それにしても、ゴーオンジャーやゲキレンジャーが、クライマックスの変身シーンで名乗りを上げる場面には、この歳になってもジーンと来てしまいます。これは、小さい頃からの刷り込みなのでしょう。一人一人が見得を切って、背後ではそれぞれの色に合わせてドカーンと爆煙があがるのがとてもきれいでした。
 ちなみにスーパーヒーローが名乗り、見得を切るのは日本だけ。歌舞伎の影響とか。

 ところで、なんで「新春スーパー戦隊祭」なのでしょう。スーパー戦隊の映画が何本か上映されれば祭りという雰囲気ですが、1本きりです。
 そのわけは「'08真夏のゴーオンライブ!」と、「侍戦隊シンケンジャー」「仮面ライダーディケイド」の予告編がおまけとしてついているからなのでした。
 ゴーオンライブには、ゴーオンジャーと敵役の3人の女性が組んで「G3プリンセス」というユニットで出演していました。敵女幹部ケガレシアを演じたのは及川奈央。戦隊もので悪役を演じるどころか、アイドルっぽく歌まで歌うなんて、ちょっと前まで本人も考えなかったでしょうね(なぜかここで成人=アダルトとつながってしまいました)。

 この映画、入場料が1200円。とてもお得でした。

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Last updated  February 8, 2009 06:45:58 AM
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