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カテゴリ:ヒーロー映画
『アイアンマン(2008)』がとっても痛快でおもしろかった。だから、『アイアンマン2』はすごく楽しみだった。スーパーヒーロー・マニアの期待に応えてくれる映画だろうと、信じて疑わなかった。 これは、プロ野球の贔屓チームに寄せる思いに似ている。 あるとき球場に観戦に行ったら、贔屓チームの打者がヒットやホームランをバカスカ打ち、ピッチャーがピシャリと相手打線を封じ込め、じつに気持ちのよい勝ち方をしてくれた。そうすると、つぎに球場に足を運んだときも、当然またあの快感に浸れることができると思ってしまう。 だから『アイアンマン2』は封切り日にすぐ見に行った。 ところが前作に比べて、ストーリー展開がどうももどかしい。 『アイアンマン』では、死の武器商人で発明家のトニー・スタークが正義に目覚め、罪のない人々を救うためにパワードスーツを開発して、テロ組織に立ち向かっていく過程に胸が躍った。じつに頼もしいスーパーヒーローだった。 なのに『2』は、もうひとつスーパーヒーローならではのエモーションへの刺激を感じない。 「こんなはずじゃなかった」 しかし、バトル・シーンになって、俄然盛り上がってきた。 アイアンマンが闘うのは、仇敵ジャスティン・ハマーが送り込んだドローン軍団やウォーマシーン。アイアンマンと敵アーマーとの超高速飛行バトルや肉弾激突が繰り広げられた。 例えば、座頭市の映画では、敵方が大挙して市を襲う。基本的な構図としては、『アイアンマン2』も、座頭市のアクションシーンと同じである。だが、座頭市を取り囲むのは有象無象である。それに対して、ドローンやウォーマシーンはハイテク・アーマーだ。一体一体に巨額の金がかかり、武器や特殊機能を備えている分、見た目の賑やかさが断然ちがう。 この盛り上がりは、プロ野球の試合で言えば、点が取れない、ピッチャーは打たれるという序盤戦を経て、後半戦は贔屓チームの打線に火がつき、勝利への期待感が高まる状況と同じか。 そして、いよいよ本作のメインイベント。ダークサイドのトニー・スタークであるウィップラッシュ(イワン・ヴァンコ)が電撃鞭を携えてリベンジに現れた。 『アイアンマン』では、クライマックスでアイアンマン対アイアンモンガーがド迫力バトルを展開した。当然、今回も、死力を尽くしたバトルを堪能させてくれるだろう……。 と思ったら、意外にあっけない幕切れ。 これは、逆転勝ちのムードに乗った贔屓チームだったが、パンパンと打ち急いでしまって得点できず、結局敗れ去った状況に似ている。 そういえば、ヒット映画の続編はなんとかかんとか、という定説?ジンクス?があったけ。 そうであっても、贔屓チームの次の勝利を期待するように、『インクレディブルハルク2(2008)』を楽しみにしている。性懲りもなく。 『インクレディブルハルク2』、つくられているのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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