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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
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大女優池内淳子が、抹殺したかった一本。 池内さんは映画会社からフィルムを買い取ったが、別ルートからDVDが出ちゃったとのこと。 この映画で、池内淳子は「モンスター蝙蝠女」に変身する。大女優としては、そんな役をやってたなんてことは、知られたくない過去であろうと容易に想像がつく。 それ以上に、この役をやらされたいきさつも思い出したくなかったのではないか。当時の新東宝の社長と揉めて、女優を続けていくためにはパワハラにも逆らえなかった。そんな時期のあったことは、屈辱以外のなにものでもないだろう。 確かに、美貌の女優池内淳子が、次第次第に「蝙蝠女」に変身する様はおぞましい。腕に剛毛が生えてきて、顔が黒くなる。よくある狼男の変身シーンの蝙蝠版だが、今回は麗人なだけに、そのさまは、いっそう汚らわしい。新東宝社長の陰険さも見えてしまう。(意外なことに、変身特撮シーンは違和感なくなめらかにできている!) そして「蝙蝠女」完全体になると、モンスターの迫力より滑稽さを感じる。 だが、役どころとしては、スター池内淳子は傷付かない。 池内淳子演じる藤子は、自分から怨念を抱いて「蝙蝠女」に変身をしたわけではない。自分を陥れ、大怪我を負わせた者どもに、藤子自身が復讐をしたかったわけじゃない。怪老婆に呪術をかけられて変身し、家の名誉を守るとの大義名分を押し付けられ、操られて、次々と人を襲う。 藤子自身は、残虐な行為を嫌い、なんとか思いとどまろうとしている。 スター女優池内淳子の姿形をモンスターにしても、人間性については清純さを保たせたわけだ。 『花嫁吸血魔」は、曰く付きの映画として噂は聞いていた。実際に見てみて思ったのは、「蝙蝠女」完全体を演じているは、池内淳子ではないのではないか、ということだ。 「蝙蝠女」完全体は、顔の部分もスペシャルメイクを施されているので、だれなのか判別ができない。でも、アクションを見ると、男が吹き替えをしているのではないかと感じた。 もし、池内淳子を辱めようとするのなら、それとわかるメイクで「蝙蝠女」を演じさせたと思うのだがどうだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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