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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:ヒーロー映画
メジャーな方が『マイティ・ソー(Thor)』 マイナーな方が『THOR 命の木とアスガルドの神々(ALMIGHTY THOR)』 例えば高級フレンチ。金を出せばうまいに決まっている。 安価でおいしものとは、つくる側に工夫があり、それを感じると食べる方は感動する。 映画でも、メジャー系が手間ひま才能資本をかければ、面白くてあたり前だのクラッカー。 しかし、条件がよくないところで工夫して面白い映画を撮ったジョン・カーペンターの例もある。 特撮の神様、円谷英二にしてもしかり。 さてさて、まずは『マイティ・ソー』だ。 傲慢なソーは、超能力を奪われただの人間として地球に追放される。 地球で愛を知ったソーは、謙虚さも芽生え、アズガルドに舞い戻る。 人格的に成長したソーは、窮地に陥ったアズガルドを救う。 地球にいるのは上映時間の1/2にあたる。 つまりその間ソーは普通の人であって、スーパーヒーローではない。 しかし、デストロイヤーの襲撃を受け、力を取り戻したソーが撃退する。 普通の人間として耐えた時間があるので、カタルシスを感じさせる。 つぎに、『オールマイティ・ソー』。 ソーと敵のロキ、そして盟友ヤルンサクサとのからみが多い。 画面に映っているのは、この二組の二人ずつ。登場人物がとても少ない。 そして、撮影場所が街角か誰かの部屋。 ソーとヤルンサクサが口論していると、その後ろで単なる通行人の若い母親がベビーカーを押している。 自然な雰囲気といえないこともないが、画面に緊張感がない。 ロキが地球、アメリカの市街地に怪獣達を解き放つ。 ビルを壊して大暴れの怪獣だが、ロキの背後ではハイウエイを車が通過する日常的な様子が見える。 大パニック画面の興奮と落ち着いた風景の脱力感が同居しているわけだ。 マイティ・ソーとオールマイティ・ソーの勝負は、マイティの勝ち! 低予算映画はいかに工夫してあるかを発見するととても嬉しい。 だが、それだけではない。 いかに手抜きをしているかを見るのも面白い。 はっきりいって、マイナー贔屓です。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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