|
テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:ヒーロー映画
テレビ版の『電人ザボーガー(1974~75)』は、設定もストリー展開も特撮も強引だった。 特撮ヒーローものは、だいたいが無理があるし、十分な予算がないからチープだったりする。 であっても、ヒーローや怪獣などの魅力を楽しみ、見ている側の想像力で画面の貧しさ補ったりする。 もちろん、見ている側とは、特撮ヒーロー贔屓だ。広く一般の人々ではない。 しかし、その特撮ヒーロー贔屓をもってしても、『電人ザボーガー』の強引さは、「たいがいにして」「ついていけないわん」という困惑を誘うものだった。 そんな『電人ザボーガー』だから、復活、映画化されると知ったときは、もっとほかにいい特撮ヒーロー番組があっただろう、と想わずにはいられなかった。 だが、実際に見てみたら、とても味わい深い映画だったよ。ごめんね。 今回分かったのは『電人ザボーガー』は、個性が非常に強い!こと。 設定、展開、特撮の強引さは、『電人ザボーガー』を他のものとはっきりくっきり差別化する強烈な個性なのだ。 だから、一部に熱烈な支持者がいるのでしょう。放映当時にその強引な個性が、幼い脳みそに練り込まれたわけだ。 オリジナルで主役の大門豊を演じたのは山口暁。 『忍者部隊月光(1964~66)』の名月であり、『仮面ライダーV3(1973~74)』の結城丈二/ライダーマンである。 山口暁の大門豊は、力入りまくり。 ザボーガーへ送る指示の言葉も、アクション・シーンも過剰で強引な全力投球。 もちろん大まじめ。 映画では、古原 靖久(江角走輔/ゴーオンレッド)が過剰強引な大門豊を力演する。 オリジナルをリスペクトし、山口暁大門豊をトレースしている。 そのように、大まじめな力み演技を再現してみせるところに笑いが生まれる。 ある種のホラー映画では、恐さとかグロさとかを過剰強引に盛り込んじゃって、見ている側は恐がるよりも笑っちゃいます。 映画『電人ザボーガー』のセンスは、それと似ている。 もちろん、それらの笑いは、意図したものでもある。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ヒーロー映画] カテゴリの最新記事
|