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テーマ:最近観た映画。(40140)
カテゴリ:ヒーロー映画
映画のノベライズが好きだ。 子供の頃、物語を読んでいると、果たして自分が文章から想像している情景は正しいのかまちがっているのかという疑問が常にあった。 それだから、アニメ、実写を問わず映像化されたものを見て、確認したい気持ちが強かった。 まるでテストのまるつけみたいだが、映画と原作小説は、自分にとってワンセットのものなのだといえる。 もちろん、小説で思い描いていた主人公のイメージと映像化されたものがちがうということは当然あった。 そして、往々にしていわれるのが、映画化した作品は原作小説を超えることが難しいということ。 そんな中で印象的だったのは石川達三の『青春の蹉跌』だ。この小説は、柛代辰巳監督、萩原健一主演で1974年に映画化された。原作以上との世評を受けて、小説を読み、当時あった名画座へ映画化作品を見に行った。確かに映画の方により力があった。 しかし、原作小説と映画化されたものは、大幅にちがっちゃうことがある。例えば大藪春彦の『野獣死すべし』は、1980年に村川透監督、松田優作主演で映画化されたが、両者は主人公伊達邦彦の名前が同じだけで、内容はまったく異なった。小説の伊達邦彦の活躍を映像で見たかったのに。 基本的に、小説を映像化したたものが見たい。つまり、単純に文章の世界と映像の世界を見比べたいのだから、両者の違いが大きいと混乱する。 その点ノベライズは、映画を小説化したものだから、そんなには違いが出てこない、はず。 例えば、『インナースペース(1987)』は、ほとんどシナリオのままじゃないかというような小説だったと記憶している。 反対に、『スパイダーマン』シリーズ(2002,04,07)のノベライズは、ストーリーを追う以上の厚みを加えてあって、読み応えがあったが、読み終わるのに時間も要した。 ノベライズにもいろいろあるのだ。 そうそう映画のノベライズではないが1981年に『超人ハルク対スパイダーマン』が文庫で出て、楽しく読みました。 さてさて『アベンジャーズ』のノベライズ版です。 この本は、映画『アベンジャーズ』の話になるのが、なんと後半部分なんだ。 では前半は何かというと、『アイアンマン(2008)』『アイアンマン2(2010)』『インクレディブル・ハルク(2008)』『マイティ・ソー(2011)』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)』のダイジェスト版が並んでいる。 つまり、アベンジャーズに至る過程が記されているわけだ。 これはあらためて、マーベル・スタジオズ映画のおさらいになったし、各映画のノベライズととらえて、もう一回それぞれの映画をレンタルしてきて楽しむことができた。 おまけに『アメコミ映画完全ガイド』を読むと、『アベンジャーズ』を俯瞰することができまっせ。 あらためて気づいたのだが、『インクレディブル・ハルク』のラストにアイアンマンのトニー・スタークが登場する。トニーは、ロス将軍に「我々はチームを編成中だ」とアベンジャーズを示唆する言葉を投げかける。 『アベンジャーズ』が公開された今となっては、この展開はおかしいよね。『アイアンマン』から『アベンジャーズ』まで、トニーが積極的にアベンジャーズを組織しているようには理解できない。渋々参加したのだから。 しかし、マーベルの世界では、アベンジャーズを集めたS.H.I.E.L.D.はスターク・インダストリーズと関係があったり、なんとトニー・スタークがS.H.I.E.L.D.の長官を務める流れもある。だから、『インクレディブル・ハルク』の段階では、トニー・スターク等の扱いがまだ確定していなかったのかもしれない。 それから、ホークアイは『アベンジャーズ』で初お目見えだと勘違いしていた。じつは『マイティ・ソー』にカメオ出演していたのだ。文章を読んで、そのシーンが蘇った。ブラック・ウィドウほど派手な活躍はなかったが、確かに顔を見せていた。 ノベライズ『アベンジャーズ』を読むことによって、点が線となり網となってマーベル・ユニバースをより堪能できたね。 てなわけで、今は『バトルシップ(2012)』のノベライズを読んでいる。読み終わったらもう一回『バトルシップ』を見て、さらにパチモンの『バトル・オブ・パシフィック(2012)』も見る。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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