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October 11, 2015
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カテゴリ:ヒーロー映画

 新作『ファンタスティック・フォー』を楽しみにしていた。しかし、ネットで見ると、平均点が1.9〜2.1という低評価だった。どんなにつまらない映画だろうかと覚悟して見たわけだが、そこまでひどくはなかったというのが正直なところ。期待値を低く設定していたから、そこを上回ったということもあるけどね。

 今回の『ファンタスティック・フォー』は、リブート版である。
 2005年の『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』と2007年に続編の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』があった。

 この05年版と07年版はオリジナル、そして15年版はアルティメットというように区別されているとのこと。
 これは、原作のマーベル・コミックで、世界観をリセットしたためだ。まあ、昭和ライダーと平成ライダーみたいなものと理解すればいいでしょうか。

 オリジナルとアルティメットの両方をくらべて見たとき、オリジナルは漫画、アルティメットは劇画、といえるのではないだろうか。
 オリジナルの方は、映画の中にコミカルなシーンがあった。たとえば、ミスター・ファンタスティックは、体をゴムのようにのばすことができる。だから、トイレに入っているときにペーパーがなくなると、廊下をはさんで向かいの納戸まで手をのばして取ってくる。旅客機に乗って、自分の通路側の収納棚に荷物を置くスペースがなければ、別の通路の収納棚に手をのばして置いちゃうとか。
 しかし、アルティメット版には、そうした場面はない!シリアスなトーンだった。

 つぎにちがうなと、思ったのは飛行手段である。
 オリジナルは、「銀河の危機」において「ファンタスティッカー」が登場した。ファンタスティック・フォーはこれにのって空を飛ぶ。
 アルティメットでは、インビジブル・ウーマンが透明フィールドと呼ばれる球体に自分やメンバーを包み込んで飛行する。

 ファンタスティッカーってのがコックピットを覆うキャノピー(風防)もないオープンカー状態だった。それで高速飛行するからなんか怖かったし寒そうだった。
 まあ、スーパーマンだって、素顔のまま飛ぶんだから、スーパーヒーローはオープンカー状態で飛んでも大丈夫なのかもしれないが。

 そして、オリジナルとアルティメットに共通していたのが、エンドロールでのおまけ映像がなかったこと。
 オリジナルの頃はまだその習慣がなかった。でも、最近のマーベル映画は、これがひとつの楽しみ。それがなかったのは期待はずれだった。

 最後に、オリジナルで「ヒューマン・トーチ」を演じたクリス・エヴァンスは、後にキャプテン・アメリカを演じることになる。
 これは、『バトルフィーバーJ』で曙四郎/バトルケニアを、『電子戦隊デンジマン』では青梅大五郎/デンジブルーを演じた大葉健二が『宇宙刑事ギャバン』で主役をはったのと似ている。

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Last updated  October 11, 2015 09:38:17 PM
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