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テーマ:最近観た映画。(40134)
カテゴリ:アクション
テレビ・ドラマの『0011ナポレオン・ソロ(1964〜1968)』が、『コードネーム U.N.C.L.E.』として復活した。 当方が育った家庭では、夜は小学生が遅くまで起きていることは許されなかった。 テレビのスパイ番組『0011ナポレオン・ソロ(1964〜1968)』は、とっても見たかったのだけれども、日曜日の夜10時ころの放送だったから、翌日が週始まりの月曜ということもあって、あまり見ることがかなわなかった。でも、たまに見たときの印象は強く残っている。 だから、今回の映画版が、思い入れのあるオリジナル版『0011ナポレオン・ソロ』とどれくらい同じか、あるいはちがうかが、とても気になった。 昔も今も、当方には「映画の007」、「テレビの0011ナポレオン・ソロ」とう印象が強くある。スパイアクションの二大映像作品というわけだ。 1960年代に『007は殺しの番号(ドクター・ノオ)(1962)』から始まるのスパイ映画ブームが巻き起こった。このときには『電撃フリントGO!GO作戦(1966)』『サイレンサー/沈黙部隊(1966)』など、ジェームズ・ボンドの亜流亜種ともいえるヒーローが活躍する映画がシリーズでつくられ、人々に受け入れられた。 そういった数々の映画を凌駕して、「テレビの0011ナポレオン・ソロ」はとてもとても人気があった。 その理由は、スパイの「バディもの」という点で、ほかの映像作品とはちがったのだった。 たいていスパイ映画は、超然としたひとりのヒーローが活躍する。 しかし、「0011ナポレオン・ソロ」は、ナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンの二人組(バディ)が敵組織と闘う様子を描いていた。 ジョーク、軽口を連発するソロとクールなイリヤ、その二人がバディ、チームとして悪に挑むと同時に、二枚看板としてシングル・プレーヤーとしても魅力があった。 「バディもの」の楽しさは、今回の映画にも確かに引き継がれていた。 テレビ番組の方はコミカルな流れがあったが、映画版でもふたりの掛け合いに客席から笑い声が聞こえた。 さて、ナポレオン・ソロを演じた俳優である。オリジナルはロバート・ボーンだ。そして今回の映画版は『マン・オブ・スティール(2013)』でスーパーマン/クラーク・ケントを演じたヘンリー・カヴィルだ。この二人の共通点は、あごが割れているところだ。じつによろしい。あごが割れていなければ、ナポレオン・ソロではない。 つぎに、イリヤ・クリヤキンを演じたのは、テレビではデビッド・マッカラム。映画版は『ローン・レンジャー(2013)』でローン・レンジャー/ジョン・リードに扮したアーミー・ハマーだ。テレビ版イリヤは、デビッド・マッカラムの金髪がセールスポイントだった。アーミー・ハマーの髪の色もそれを意識したのか? それにしてもスーパーマンとローン・レンジャー、アメリカを代表する二大ヒーローのタッグ・チームなんて、なんだかとても嬉しい。2013年夏休み映画で話題を集めた両者が、これまたソロとイリヤを演じるとは、すごい映画だぜ。 さてさて、テレビ版で異彩を放っていたのがスパイ兵器(ガジェット)だ。 ソロもイリヤも、拳銃はワルサーP38アンクルタイプを装備していた。通常のワルサーP38をアンクルのエージェント用に改造したものだ。 このアンクルタイプは、パーツを付け足すことによって、アンクルスペシャル・カービンタイプに変身する。拳銃がカービン銃に姿を変えるわけだ。これは、ほしかった。 残念ながら、今回の映画版では、ワルサーP38アンクルタイプは出てこなかった。しかし、イリアが、パーツを組み込んだような銃をもっているシーンがあった。さらに、ラストにも、組み立て式の銃の映像が映った。これは、マニア向けのサービスか? もうひとつ、映画を見ながら疑問に感じたことがあった。それは、映画の中で、CIAのソロ、KGBのイリヤといっていたことだった。 であれば、『The Man from U.N.C.L.E.』というオリジナルタイトルは意味をなさない。U.N.C.L.E. とは世界の法と秩序を守る国際機関で、ソロもイリヤもそこのエージェントであるはずだからだ。 と思っていたら、映画が進むうちにその疑問は晴れた。今回の映画は、シリーズの1作目という位置づけなのだ。 つまり、まだU.N.C.L.E.は存在しない時期の話なのだから、今回はアンクルタイプの拳銃や「オープンチャンネルD」のペン型通信機などのガジェットはまだ開発されていいないというわけ。 ということは、次回作では、U.N.C.L.E.が本格的に活動し、U.N.C.L.E.の宿敵犯罪組織スラッシュも登場するのだろうか。 期待がもてるね。 映画版『コードネーム U.N.C.L.E.』、スタイリッシュな映像と音楽で、『0011ナポレオン・ソロ』を知らない人にも楽しめます。 オリジナルにリスペクトをはらいながらも、21世紀のソロとイリヤのスパイ・バディ・チームが誕生した(映画の舞台となるのは、1960年代)。 つぎのお楽しみは『007スペクター』だ。 そういえば『0011ナポレオン・ソロ』は、007の原作者イアン・フレミングがアイデアを提供したとか、子供のころにマンガ雑誌で読んだな。 映画(全般) ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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