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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:モンスター映画
とりわけ等身大のモンスター以上に、やっぱ巨大モンスター贔屓だ。 で、『リバイアサンX』だ。なにはともあれ巨大モンスターに満たされたい。 リバイアサン自体は、旧約聖書に登場する、船を飲み込むような巨大さを誇る海の怪物だと認識する。 それをタイトルにもってきているんだから、この映画に巨大モンスターが出現するのを期待するのは何の不思議もないだろう。 さてさて、海洋生物学者のオリーブは潜水服をまとい、深海を探査する。そこで、タコなのかイカなのか、触手をもった生物(クリーチャー)に襲われてしまう。 そして、命からがら卵みたいなものを持ち帰る。 その卵から、何やら触手をもつ生き物が生まれるわけだ。 さしあたり、このクリーチャーがでかくなって、暴れまわると予想できる状況だ。それでもって、先行きを見守ってたんだよ。 ストーリーがグダグダであっても、クリーチャーが巨大化するだろう。 映像に難があっても、クリーチャーが巨大化するだろう。 女優や俳優がパッとしなくても、クリーチャーが巨大化・・・しないじゃないか! クリーチャーは、ほぼオリーブの家にひきこもっているから、でかくなっても暴れまわるような場所がない。はたまた登場人物が少なくて、襲われて逃げまどう、つまりあらかじめモンスターの犠牲を想定された人々の存在もないのだよ。 しかし、この映画、『ガメラ3邪神(イリス)覚醒(1999)』にインスパイアされたものだと思うぞ。 イリスもこの映画のリバイアサンも、女性が偏った愛情で飼育し、肉体にしろ精神にしろ、女性と生物が一体化を図る。そして、両者とも、触手を備えている。触手で人を襲う。 なんて見てると、こんどは、この映画のリバイアサンとは、じつのところ、あのクトゥルフではないのか、という展開を見せてきた。 クトゥルフとは、ハワード・フィリップス・ラブクラフトが創作したクトゥルフ神話に登場する宇宙生物、旧支配者、あるいは邪神ともいわれるものである。 邪神、ほらイリスだよ。 タイトルにリバイアサンと称されたものが、ホントのところはクトゥルフだった。まぎらわしい。 クトゥルフであれば、待ち望んだクリーチャーの巨大化が見られてもおかしくない! と、気を取り直す。 だがだが、巨大クトゥルフは気をもたせるばかり。 そして、ようやくー ああ、ときはすでに遅かりし。
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