DEADLOCK
DEADHEAT
DEADSHOT
やっとーーーー!やっと。全3巻ようやく読み終わりました。
いや。良かったわー。素晴らしく良かった。
BL小説は、毎月出版される冊数が多すぎてその膨大さゆえ、本屋に行ってもBL小説の棚と
BLコミックの棚の間でうろうろしたあげく、結局選びきれなくて買わずに帰り
ここ数年殆ど読んで無いという有様です。
とりあえずBLCDがあるので、昨今の流行モノは押さえてるのですが
それでも、元々小説好きのわたしは、本当は文字を追ってストーリーを楽しむことを
したいのです。
が、しかし日々のちまちました作業と一辺倒な個人的趣味に走りすぎて
本来の楽しみを失っている毎日です。
しかし、そんなある日。英田サキさん原作のDEADLOCKというドラマCDを聴いて
主人公もストーリーの舞台も日本ではなく、アメリカの刑務所に冤罪で投獄された
麻薬捜査官の物語だったことが、原作を是非とも読んでみたいという気持ちに
なったのです。
DEADLOCK
て、いうか。も。激しくなんだコレ!!えーー!すげ。マジすげ。
音声ドラマでこんだけのレベルを創り上げた原作って、いったいどんなん???
っていう衝撃ですよ。
この激しい程のわくわく感を、原作でも味わいたくて今回全3巻読んでみました。
で。読んだら。まず。このDEADLOCKというシリーズ第1巻からして。
ン。もーーーー!!牛じゃないけどよだれモノでした。
いいのよ。ストーリー的には、展開が予見できる登場人物が殆どなんだけど
それでも、作家さんの文章ヂカラゆえページをめくるわくわく感が全然減らないの。
むしろ、登場人物の展開がああ、やっぱり!と思いながらも、探偵小説とかサスペンス
小説を読んでるようなわくわく感で、ラスト近くの正義と悪とに分岐するところからの
スピード感も面白かったし、なんといっても作家さんが登場人物に言わせるセリフ
廻しが、ちょっと昔の翻訳小説みたいで、も。ココが。わたしのツボでした。
第1巻で刑務所で出会ったふたりが、一人のテロリストを追ってそれぞれの
生き方を選択するシーンがあるのね。
で、その時。主人公のユウトが愛し合った相手に言うセリフとか。
こんな言い回し、絶対思いもつかないっていう心に響く言葉の言わせ方が
この作家さん実にいいわー。と、感心しました。
で。第2巻。DEADHEAT。
出所した主人公のユウト・レニックスが、FBI捜査官として宿敵のテロリストを
追うその後の話。
わたしはこのシリーズの個性的な登場人物がとても好き。
1巻で謎を残したまま脱獄したテロリスト。復讐の為にテロリストを追うCIAエージェントの
ディック・バーンフォード。そして今はFBI捜査官としてディックと出逢うために同じ
テロリストを追うユウト・レニックス。
第2巻から登場のロブ・コナーズ。ユウトの上司である嫌みな男マーク・ハイデン。
それぞれがクセがあり、相手へのセリフの言い回しもまるでアメリカのテレビシリーズっぽ
くて面白かったです。
そして最終巻の第3巻。DEADSHOT
2巻は主人公ユウトの心情を中心に、想い焦がれるディックとの再会と別れ。
依然謎のまま連続爆破を繰り返すテロリストコルブス。と、最終巻への予告的意図を
残してTo be continuedだったので、はやる気持ちを抑えきれず開いた第3巻。
なのに。テロリストコルブスの影に居るのはホワイトハウス、というここに来て
やっと第1巻の刑務所に収容されていたディックの言葉の点が線になったーーwww
と。ここまで解明されてきたってのに。な、なんと。
この3巻。最終ページは249枚目だっていうのに、たった72ページ目で上部からの
圧力により、宿敵コルブスの捜査が打ち切りになり
ユウトは任務解任されちゃうのよっ。
ええーーー!!まだ読み始めたばっかりじゃん!どうなっちゃうのーー。
と、わたしが頭を掻きむしろうとしたとき、そこに恐ろしきテロリストコルブスからの
電話が。。。。
と、まあ。そんなこんなでハラハラしっぱなしの連続で、これがBL小説と一括りに言われて
ええのんかっ!?とか思うようなストーリー展開で、なかなか興味深く最後まで読むことが
できました。
小説なのに、まるでアメリカのテレビシリーズっぽいスピード感ある展開と翻訳小説
のような、登場人物のセリフ廻しが、ドツボな作品でしたwww