“ 俺の心臓で もう少し クラリネット吹いてみない? ”
なぁんてね お話し舞い込んできて ・・・
最初は ぎょっ 怖~い そう感じて ・・・
そうそう 私の心臓移植の話しが 舞い上がった時のこと
あれから どのくらい 過ぎたのかな
そう この男性 ・・・
ちゃんと 向き合ってみると 真剣なお話しでした
事故で両足をなくし 病気で右手を なくし ・・・
左手に麻痺
口元で PCを操作されています
私は一秒間に何文字打てる? の世界
彼は 一文字を どのくらいの時間がかかることでしょう
この方は ご病気 身体なのにね ・・・
でも これだけの 病気に立ち向かうって ・・・
きっと 心壊れたときも おありだったと
この方は
私を フェアリーと表現されました
決して キレイな意味でなくて かわいい意味でもなく
羽はついている 飛べるはずなのに
飛んだり はねたり 落っこちたり 昇ったり 消えそうになったり
檻に入っちゃったり
忙しい奴に見えるそうです 私って ・・・
俺はもうすぐ行くことになる 俺の心臓で あなたの大好きなクラリネット
吹き続ける気持ちない?
そう お話し頂いて ・・・
この方は ご自分の死期を感じていて
臓器移植できる限りに 全て登録していらっしゃる
日本医学会では 誰の臓器が誰に移植されるか 告知はない
なので 正当な手段では 不可能な 話し
でも この方は ちゃんと根回しされていて
私が OKを出したら動けるようにして下さっていたの
これって 私がOK出したら この人 死んじゃうんだよ
そんなこと 出来るわけない
この方と 本当に ひと言の会話だけの世界が広がった
この一文字を どれくらいの時間をかけて 入力してくれたのだろう
私は 不動の点が好き
でも この方は 身体が 不動 動きたくても 動けない
そんな状況の中 ブログの中で 飛んだり 堕ちたり 消えたり
そんな私を どう 受け止めてくれていたのかな?
つい先週 最終宣告を 受けた
もう限界だ 心臓移植を 考えてほしい っと ・・・
私は 人の心臓を頂いてまで 生きる気持ちはない
クラリネットも 私の出来損ないの心臓で 奏でるから 私の音色となる
私の心臓は ひとつで十分
なので お断りを しました
とある朝 この方は PCから 離れられました
これは どういうことか ・・・
そう ご自分で 決断されたのだと思います
彼は 泣き言 ひとつ 言わず
お互いの愛しい人を連れて 林泉で 会おうな
先に行って 待ってる
って ・・・
私 言葉 失って ・・・
この方は きっと 今頃 ・・・
そう 私にできること
落っこちたり 飛んだり 跳ねたり ・・・
でも 自分を出来るだけ見失わない フェアリーになれること
とても かなわない この方には ・・・
でも 私には 私の生き方がある まだ見つからないのが現状で悲しいけど ・・・
彼の分身は 病気で苦しんでいるいろんな方へ 分散されていくのかなぁ
そうして 完治された患者さんを見て 彼は 微笑むのかなぁ っと ・・・
今頃は あちらで 愛しい彼女と再会して 林泉に いるのでしょうねぇ
彼って 大きな愛を 持った人 ですよねぇ
私も 頑張らなくっちゃ!