配偶者＝棟梁と呼ぶことに決めた♪
夜19時 今の季節は まだ暗い
私は仕事を終えて
そのまま 銀行と向かった
なので いつもの帰路とは 別
信号待ちしていた私
瞳の前を 通り過ぎる車
あれ？ 棟梁の車！
偶然信号が変わり 棟梁の車の後ろにつく
っと ・・・
棟梁の助手席に 人影
あれ？ 女性みたい
って 私 隠れる訳でもなく
普通に 棟梁の後ろについて 走ってるんだけど
いつもの 棟梁なら 気付くはず
助手席の女性が
相づちを うつ姿が
後ろから 見てとれる
会話に夢中？
私の脳裏に ひらめく
このまま 別の道を走り
ラブホへと滑り込んだら ・・・
小悪魔な私は 微笑む
このまま 普通に走っていよう
もし 別の道へと それたら
ついていってみよう
もしも？ の時は
こっそり 現場確保♪
もち 携帯で パシャリ♪
うふ ・・・
これで ・・・ ・・・
わーい！
とか？
妄想だけが 張り巡らせていたんだけど
気が付いたら 家の スグそば ・・・
え？ 女性を家に連れてくるの？
そっかぁ そうなんだぁ～
いきなり 紹介されちゃうんだぁ
それは それで いっかぁ～
子供達は ご近所へお願いして
すっきりと お話しできるね♪
わーい これで ・・・
って ・・・
人生 そんなに 甘くはない！
助手席から 降り立つ女性は
ご近所の奥様で ・・・
後部座席から 子供が独り 降りてきた
っそ その奥様の 子供
なんだ
子供が小さくて 見えなかった
こいつ後部座席フラットにして 眠っていたなぁ～
ほんの １５分の
私の 作り上げた 人生
ほんの 30秒で 却下になっちゃった
人生って こんなもの？
棟梁に 聞いてみた
私のコト 気付いた？
わからなかった！ って ・・・
最近 廻り見てないのかもなぁ～
よく 車 こすっちゃうし ・・・
そういえば 最近 棟梁は車庫入れで こすってくる
今までは
すれ違った 車の運転手までチェックする人だった
ほんの少し 車をこすっただけで
スゴイ 不機嫌に なっていた
あれれ？
上の子供も もう今年 中二 になる
棟梁 年のせい？
運転神経 落ちてきた？
そうなのかなぁ？
棟梁に 聞いてみた ・・・
駐車場で 自分の車の傷を見ながら
ぼそっと
そうなのかもしれないなぁ～ っと ・・・
５歳年上の棟梁
これから どうしようかと ・・・
妄想でなく 現実だったら良かったのに♪
ふぅ～
