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実家の両親を乗せ
世界遺産をバックにカメラを構え 風光明媚な景色を選んでシャッターを切ろうと 半月ほど前から夫婦で考え 親孝行ドライブの案を立てていたのだが 奇しくも昨日天候は雨模様 ドライブは一週間後に延期された。 それで昨日の雨の日は 久しぶりにホームシアターでもしようかと言うことになり 家でユックリと寛ぐ休日になった。 そうした休日の午後のひと時 予め録画しておいた古く懐かしいプレミアムシネマを 夫婦で眺め堪能することが出来た。 その名画は3時間半を超える大作で 様々な感慨を私達の心に与えてくれた。 タイトル名は「風と共に去りぬ」 ご存知の方もきっと多いに違いない。 「風と共に去りぬ」とは男女の別れを指しているのではなく 懐かしき良き時代の「南部の時代」は南北戦争の敗北と共に崩壊し 風のように過ぎ去ってしまったと言う意味に訳されている。 あまりにも有名な映画なので 誰もが知っているタイトルであると思われたが 3時間半以上に上る大作ゆえに 感動も一入(ひとしお)で書きたくなってしまった。 見終わった直後に1番感心に心に感じたことは 夫婦共々この大作が 既に70年も前に制作された映画であることへの驚きであった。 南北戦争さなかの混乱したアメリカ社会を描いているのは 周知の如くなのだけれど 数多くのキャスト膨大な人数のエキストラを使っていること 大がかりな仕掛け(爆破装置)や広大な風景(土地)で表わされた 迫力ある映像であることは 70年も前に このような大作が出来るアメリカ社会の底力を 見せつけられたように思え感動しきりであった。 せんだってもNHKで ロシアのエカチェリーナ宮殿や モスクワのクレムリン宮殿内の装飾美の素晴らしさに 心打たれたばかりではあったが 70年も前(日本で言う戦前)の時代に出来た 奴隷制度が残るアメリカ南部社会の住宅の内部の構造内容も非常に素晴らしくて 心を奪われ感心しきりで見入ってしまっていた。 ベルベット生地で出来上がった立派な高い階段や豪勢で重厚なカーテン グルリと伸びた長いスロープやギリシャ神話にも出て来そうな円柱構造などは 広い住宅規模を誇るアメリカ社会ならではの光景なのだが 素晴らしく大層見事に感じられた。 女主人公スカーレットの着る豪華な衣装にも心ときめいた。 数々の美しいデザインのロングドレスは 70年後の今の現代であっても 何も遜色なくスマートにクールに感じられ印象深かった。 そのどれもが手の込んだ美しい斬新なデザインに仕上がっていて 女性を美しく見せることに手を尽くしているように思え 美的センス抜群に感じられた。 コルセットを背中の後ろで締め上げ ウエストを細く細く見せようとするシーンには 女心の可愛さが良く出ていて大層愛らしく 大好きな物語「大草原の小さな家」の中にも登場する話として 非常に面白く趣き深く感じたようだ。 「大草原の小さな家」の中では ローラのお母上が若かりし頃とてもお綺麗で 結婚前ウエストがローラの父(夫)の両手の中に入ってしまう程 非常に細かったと記されていた。 それ程までに当時の女性は ウエストの細さを強調し レディーの嗜みの1つとして誇っていたのである。 実際「風と共に去りぬ」の中でも こんなセリフが登場していた。 スカーレットの実家のメイド マミーのセリフである。 「レディーは沢山食べてはいけません。 少しずつ食べ物を口に運び口を閉じて食べ 小食を心掛けるように。」 そんなような言葉であったように思う。 レットバトラーがスカーレットと共に ニューオリンズに外遊し食事した際にも 「そんなにガツガツ食べるな。 太ったら離婚するぞ。」 と言い放ち 感慨深く面白いセリフが使われていた。 気丈な性格で 我儘お嬢様育ちのスカーレットが そんな彼の忠告を真に受け 食べるのをやめることなどなく どこ吹く風の面立ちで持って チョコレートケーキを欲し憚らずいた。 今回改めて長編シネマを完全に 字幕スーパーで観賞してみて心に思ったことは 不運や不幸などの逆境 深い悲しみから立ち上がろうとする人間の芯の強さであった。 逆境から立ち上がろうとする凄まじい気力に改めて心打たれ 深く感じ入ること大であったように思う。 また当然と言えば当然であるけれど 戦争の悲惨さ 平和の尊さや有難さ 生まれてきたことに対する感謝の念 そうしたことと共に 男は男らしく 女は女らしくあるべきであると改めて心に思ったようだ。 スカーレットが心惹かれたアシュレーのように 大の男が女々しく弱々しくひ弱であっても魅力を感じないし 逆に言えば 気だけは強く剛腕なところがあるスカーレットのように 強がりで己を省みず 会話のタイミングがずれても気付かずに 素直になれぬまま 率直に気持ちを相手に伝えられないところも 非常に残念で気の毒に思われた。 いずれにせよ映画鑑賞は 五感を育み心豊かになれるのと同時に 世界と視野を広げられるので 本当にいいものだなあと改めて思ったようである。 平和な社会で暮らせることへの感謝の気持ちも そうした名画観賞で新たに感じることが出来幸せであった。 故郷を大切にしたい気持ちは誰にでもある感情である。 日本に暮らすわたくし達夫婦が 70年も前に制作された古いアメリカ映画を鑑賞することで そうした人間の心の機微や それに伴う友情や愛情などを味わい しみじみ趣き深く心に思うことが出来嬉しかった。 人は芯の強さと心優しさを兼ね備えた温かな人間がいいと思う。 家に侵入してきた暴漢(脱走兵)を 拳銃で打ち殺さねばならなかったスカーレットは 人殺しになってしまった。 自分の身は自分で守らねばと言う アメリカ銃社会の悩みを垣間見ているようで心悲しくなった。 世界的に見ても力を持つアメリカは 広大な面積と資源を持つ大国で移民社会である。 合衆国としての誇りと素晴らしさの陰に 様々な大変さ(困難)があり悩みも複雑だ。 そうした広大なアメリカと比べたら 資源も乏しく 住居や土地も狭く小さな日本は こじんまりとしている分 島国ならではの良さ(安全で極端な差別がない時間を守り勤勉である)が あるように思われる。 自国の良さは長所として堅持し 他国のいいところは取り入れて行きたい。 柔軟に対処し協調するべきところは譲歩して行きたいと思う。 そして我が国の良さも積極的にアピールし 世界の国々に伝えて行きたく思った。 世界遺産となった「富士山の日」の今日 家族4人で寿司ランチし お店でおしゃべりしながら心にそう感じたようだ。 世界が平和で平穏でありますように。 そう心から願わずにいられない。 我が家の庭の白梅が満開である。 友人宅の紅梅もきっと見事なことだろう。 三寒四温の季節 どなた様もお体大切に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.23 16:38:04
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