ただ今、サンポ中です。

監督 ピーター・ヘッジズ
Cast ケイティ・ホームズ、パトリシア・クラークソン、オリヴァー・プラットほか

家族と絶縁状態になり、NYのボロアパートで恋人と同棲していたエイプリル。
特に仲の悪かった母親がガンで余命わずかだと知った彼女は、
感謝祭の日に初めて家族をアパートに招待することにした。
そこで母親の大好物である七面鳥のローストをご馳走しようと料理を始めるが…


約90分。淡々と描かれる作品だ。
大きなハプニングはないし、出てくる人々をただカメラに収めている。
それだけなのに、

良い。

最近はまってる『拝啓、父上様』に近いかもしれない。
普通の会話、その中で起こる間のおかしさ、
不器用すぎる少女の懸命さ、
周りの住人との関係。
無理がないというか、なんか良いのよね。

言っちゃあ、
エイプリルが料理を作る過程と、
（これが酷い。下手な料理はグロテスクなんだよね）
家族がエイプリルのアパートに来る過程
（母ちゃん、いい味出してます。切ないんだけど……めちゃ自己中）
を繋ぎ合わせてるだけの映画。
淡々としてるから、見る人によっては退屈だと思う。
実際、90分を越えていたら、自分も退屈に思ったかもしれない。
それくらい大きな事件は起こらないのだから。

でもね、見ると妙に心温まる。
不思議な空気に包まれた映画だ。