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テーマ:おすすめ映画(4058)
カテゴリ:晴れ映画です。
監督 マイク・リー Cast イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィスほか 1950年、家政婦を生業としている普通の主婦ヴェラ・ドレイク。 しかし彼女は家族には言えない秘密の行為を行っていた。 それは望まない妊娠をして困っている女の堕胎の手助けをすることで… 切ない。 見終えると、何とも言えない複雑な気持ちになる。 確かに悪いこと。 その行為に悪意がなかったとしても、 たとえ人助けのつもりだったとしてもだ。 でも…はあ ヴェラは金に心奪われたわけじゃない。 普通に暮らすことを望んでいたただの主婦。 家族だってあくまで普通の人。 ただ親切すぎただけ。優しすぎただけ。 それだけに本当に切ない… 人生が大きく変わってしまったのだから。 家族の人生をも大きく変えてしまったのだから。 こんなに切なくなるのも、演出が、役者が良いからで、 主演のイメルダ・スタウントンなんて、 皺の一つ一つ、涙の一滴一滴までもヴェラのものとしている。 凄いな~、女優だな~と深く思う。 この作品はヴェネチア国際映画祭で金獅子賞と主演女優賞を獲った。 ヴェネチア国際映画祭も好きそうだもんね、こういう類の作品。 そりゃ獲るさ。 獲りやすい作風だったとしても、ちゃんと評価されるのは良いこと。 こういう作品、こういう女優を見ると、 日本でもこういう作品を作って、 ちゃんと評価してもらいたいと思う。 でも、今の日本はプロダクション優先で、 良い作品も“人気”だけに頼った俳優を使うことでぶっ壊れてるのが現状。 「え~~~~~」という作品の「え~~~~~」という俳優が 日本アカデミー賞を獲っちゃったりするしね。 時々良い演出、良い俳優の作品が出てきたりするけど、 そういうのは悉くアングラ扱いになるというか陽の目を見ない。 人も分かりやすくてテンポのある作品を望んでるから 仕方ないのかもしれないけど、残念この上ないよね。 でも、最近は『拝啓、父上様』みたいなドラマが民放で作られるようになったから、 希望はあるかもしれない。期待の星・二宮君ガンバレ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.19 00:54:16
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