典型的欧州型チームと典型的アフリカ型チームの対決。にしては、スイスがフランス戦よりも集中力を欠いていたせいか、そこそこ打ち合いの戦いになりました。
昨日の今日だったからか、タイプの似ている日本とスイスをどうしても比べてしまいました。で、昨日の日本とスイスで違うと思った点。
・日本のバックラインのボール回しにどこかしら怖がっているところがあってただのバックラインの時間稼ぎと変わらないのに対し、スイスのボール回しは中央もしっかり使っている。日本もいい時は観られるけど、ブラジルとかフランスとかの超強豪のように退路を経たれた相手の場合に限られがち。
・だからスイスは攻めに緩急が出ているので「いつでも攻めてやるぞ」という姿勢が見られて、相手も守りにくい。
・クロスとミドルシュートの質。タイプの全く違う2つのキックだけど、どちらもスイスはしっかりと押さえて打っている。特に、サイドとかFWとか役割関係なしに、前線の選手はどちらも高い精度でそれを打てる。
日本については言いたいことがありすぎますけど、とりあえず3戦終わってからにします。
で、スイスの先制点は左サイドからのクロスでしたが、その1分前にも同じようなチャンスを作れていたので、クロスの質の高さが伺えます。どちらも中央の1人をおとりにしてファー(逆サイド)に早い巻くようなクロス(GKが取りにくい!!)。そこで走りこんだ選手がシュートだか早いパスを中央に出しますが、この「急に来たボール(by柳沢)」をフライが綺麗に流し込みます。これがフランスリーグ得点王とイタリアで試合に出ることもできないFWの差なんでしょうか…。
(多分柳沢が言いたかったのは、「まともに前向いてボールを蹴れない状態が続いていたので、ボールの感触がない気まずい時間だった」ということでしょう。気持ちはわからないでもないですが、それでもW杯に出るFWの発言とは思えません)
その後、トーゴも攻勢に。トーゴのすごいのは、相手がボールを中盤で持っているときに2,3人でプレスにかけて、別の選手にボールがわたるとまた同じようにかける。そこに組織もクソもなく、ほとんど身体能力だけでそれをやってしまえるところです。しかも身長の割りにみんな足が長いので脅威。そこでボールを取って速攻というパターンで攻めますが、最後の決定力に難があったか(まぁPK取ってくれないかわいそうなシーンもありましたが)。
スイスは後半にハカン・ヤキンを投入して攻撃に変化を付け始めました。この実績あるベテランは、追加召集だったのが信じられないくらいにキレキレ。これで追加点が入るかと思っていたんですが、なぜかカウンターをしょっちゅう食らってピンチも頻発。終了間際のすばらしいサイドチェンジからのゴールが決まるまで、ずっと予断を許さない展開になってしまいました。
それでも今後を考えれば、この2点目はとてつもなく大きいです。
☆現在のG組の順位☆
勝ち点 得失点 総得点
1・スイス 4 +2 2
2・韓国 4 +1 3
3・フランス 2 0 1
4・トーゴ 0 -3 1
スイスはこの2点目によって順位で韓国を上回ってトップに。
まとめると次の試合は
・スイス-韓国 韓国勝ち
→韓国通過、フランス勝てば通過、引分でスイス通過
・スイス-韓国 引分
→フランスが勝ちならスイス決定、韓国とフランスは得失点差か総得点差へ
・スイス-韓国 スイス勝ち
→スイス通過、フランス勝てばフランス通過
引き分けでもスイスは突破決定。しかもフランスが2点差以上で勝たなければトップ通過という圧倒的優位。実はトップか2位かは天国と地獄の分かれ目で、
・首位通過
→次がウクライナ?→次がE組トップかF組2位
・2位通過
→次がスペイン→次がブラジル?
EもFもみんなあまり調子が良くないことを考えると、G組の首位はベスト4まで見えるコース。今回はいいんじゃないかと、予選から見守っていたスイス、ダークホースの確率は高いんじゃないでしょうか?
よっしゃ、スイスのベスト4カモーン(屮゚Д゚)屮(韓国も首位ならありうるのか???)