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さて、5年前にこうなったらいいナ~と思っていた 武術の大会での通訳アシスタント&接待のスタッフ仕事の本番です。 さっそく、メインの通訳スタッフMさんが、さくさく仕事を始めている中、 私も、できることを自分で探していかなければならず、 S老師をお迎えに行くと、さっそくの第一関門。 老師が演武服をカバンから出して、一言。 「アイロンかけたいんだけど」。 う~ん、ここは、周りに電化製品を売っているようなところもない武道場。 ダメ元で施設の管理の人に聞くと、初めは「ない」と言われたのだが、 親切にいろいろ聞きまわっていただいたらしく、 「やっぱりある!」とのこと。 慌ててお借りして、老師の服にアイロンをかけようとした時に、 「ん?この手触り... もしかしてシルクでは?」と不安になり、 老師に聞くと「うん、シルクだよ。」 (いくらぐらいの...?)とそーっと聞くに、 「そうね、6000元ぐらいかな。」 6000元=だいたい10万円!? うーん、そんな高価なシルクに直接アイロンかけていいのかな~?と、 スチームにしたり、直接当てず、当て布を厚くして、こわごわやってみるに、 そんなんじゃ全くしわは取れず... とりあえず「こんな感じでやってみたんですけど。」とお忙しい老師を連れてきて見せるに、 「アハハハ~、こんなんじゃだめだよ~。 だから、自分でやるって言ったじゃない。 私は、基本的に自分のことは自分でするんですよ。」と笑いながら、 「アイロンを貸してください。」と、手に取り、 高温で、当て布も何もせず、直接ガシガシとプレスしていく老師。 なんか... ショック~!? そんなことしていいの???と思ったものの、 意外に、普通の綿のように大丈夫でした。 私が知らなかっただけなのか、 別の意味でのカルチャーショックだったわ! そして、次の第二関門は、 「レンタルしているwifiルーターが使えないけど見て。」だった。 これも、あちこち電話したり、調べたり、 知らない専門用語を調べて駆使して、説明したり(っていうか直したり)、 その間に、他のお客さんが来るのをご案内したり、 その老師が、お知り合いの方とと会って話すのを翻訳をカタコトながらお手伝いしたり、 ふと気づくと、ふらーっと写真を撮りに行ってしまう老師を探しに行かねばならず、 そして、それも老師の出番の数分前!?みたいな、 もう、お昼ごはんなんて食べる余裕もなく、ひたすら走り回っていたのでした。 しかも、これって大会だから、 その合間に自分の演武の出番ももちろんあるわけで、それがメインなわけですが、 全くそれどころでなく、 むしろ、コートの中でも気もそぞろ! これって、本末転倒では!? しかも、出番の前なんて着替えるので精いっぱいで、 アップも何もストレッチもできず、 体が全く温まってない状態でコートに出てたという... おまけに飲まず食わずで、身体に悪いよね??? ってな感じで、バタバタしていたのですが、 やはり、一番最後の老師の表演はすばらしかった。 おおらかな老師の性格がやっぱり素敵に出てたな~。 その後、老師とお話したのですが、 私「あんな何百人の前で、しかもカメラもたくさん向けられていて、たった一人で緊張されないのですか?」とお聞きすると、 老師「なんで緊張するの? 私は、武術が大好きで、やっている時は楽しくて楽しくてしょうがない。 わくわくしてやっているんだから、緊張なんてしたことないです。」 と100点満点のお答え。 これこれ! こういうことが聞きたいから、通訳スタッフになりたいわけですよ! 実際に会えて、合間に聞きたいことを聞けたり、 その老師の武術に対する姿勢や考えを生で感じたいんだよね~。 でも、レベルは全く違うものの、 少し老師のおっしゃっていることがわかるのです。 自分で語学を教えていて、生徒さんに発表してもらう時もあり、 そんな折、みなさん、けっこう緊張されるのですが、そんな生徒さんによく 「Yacchanは、みんなの前で立って、しゃべるのって緊張しないんですか?」って聞かれるものの、 私、語学を教えることって好きなのよね。 自分が知った「え? そうなんだ!?」っていう文法のからくりの面白さやら、 できないことができるようになった嬉しさ、なんていう成長の面白さを、 教えたり、シェアしたり、 そんなワクワクすることができるので、実はレッスンはめっちゃ楽しい~。 だから、緊張の「き」の字もなく、しかも、人数が多かろうが、極めて自然体。 なーのーにー、 これが、武術のテストやら演武会だと緊張しまくるのよね。 大好きなんだけど、 稽古中だといいんだけど、 人の注目が集まる前でというと、緊張しまくり、 しかも、自分の先生が見ている姿が目のはじに映っただけで、 心臓がドキドキしはじめ、何百回繰り返したことを忘れるわで、 まだまだ「楽しむ」という境地には至ってないや... ということで、さすが老師! まだまだ、話は次回に続きます~☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 6, 2019 11:31:51 PM
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