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さて、中国からいらした老師の大会での通訳お手伝い、なんとかへとへとになりながら終了。 実は、後日談もあったのです。 老師は、一日お休みの日があり、 買い物に行きたい、とのことで、 「君、よかったら、お手伝いしてくれませんか?」と言われ、 私も、その日は、武術の稽古だけしかなかったので、そっちはお休みして、 老師にお付き合いすることになりました。 カメラ屋さん(老師の趣味は写真)や、 デパートを回ったり、いろいろお話させていただいて楽しかったのですが、 ここで驚愕の事実を知る私。 お昼ごはんを一緒に食べている時に、 ふとしたきっかけで、 「どうして、老師は、伝統拳のA拳を選ばれたのですか?」と聞いたところ、 老師「君は、”伝承”という言葉がわかりますか? 僕の曽々祖父(4代前)は、A拳を作った〇〇なんですよ。」 ぶっ飛び~! (平野ノラより) あまりにも驚いて、椅子から転げ落ちそうになった。 その〇〇老師って、武術やっている人なら知ってる有名な伝説の人で、 映画とかドラマの題材にもなってるお方。 ま、例えて言うなら、 日舞を習いに行ったら、高名な先生が教えに来ていると言われ、 実際会ったら、すごかったので、 「お上手ですね。」と話しかけたら、 「僕は、市川團十郎と言いまして、僕のひいひい・・・おじいちゃんが歌舞伎を作ったんですよね。」 と言われたようなもの。 いや~、人生で驚いたトップ3かも! &考えてみれば、私もすごい失礼な質問をしたものの、 やはり、お育ちがいいのか、全く気を悪くされた風はなかったのは、何より。 そういえば、この老師ってすごく気遣いの方だし、 (昔、やんちゃなL老師をご案内したことがあるので、なおさら...) 例えば、電車の中で、老師の趣味の写真を見せていただいてた時、 老師の調度品の写真があまりにもすごかったので、思わず、大声になってしまったのですが、 そこで「君、ここは日本の電車の中ですから、もう少し静かな声でお話するといいですよ。」 なんて日本人の私が注意されたり、 また、その調度品も、ただ金キラな豪華っていうよりも、 渋好みのアンティークで、趣味のいいお金持ちな感じがしてたので、 そのおうちの血筋も納得。 私も、清王朝のファブリックや、インテリア、家具などが大好きなので、 この老師とアートの話で盛り上がったのでした。 ・・・なんだけど、ちょっと洋服を見たい、という老師を、 (老師は60代)年代にあった高級路線の渋いブランドの並ぶデパートへお連れするも、 「Kangzi(私の名前の中国語読み)、ここには僕の好きなタイプの服がありません。」と言う。 私「どんな服がお好きですか?」 老師「赤系で、大きい絵や柄が入っているやつ。 どこで買えますか?」 私「うーん... 大阪...??? 」 (私も大阪出身なので) この洋服のご趣味は、中華系の感じでした。 (日本人より、明るい色がお好み) しかし、今回は、楽しかったナ。 そういう趣味の話(アンティークやインテリア)に、 老師の子供の頃から受けたトレーニングの話とか。 おじいさんに4才の頃から、この家を継ぐものとして、武術のトレーニングを受けたらしく、 まさしく、グランドマスターの世界~♡ そうとう厳しかったらしく、嫌にならなかったんですか?とお聞きすると、 「だって、子供でしたから、何もわからず、楽しくやってましたよ。」なんて、またもや天才コメント。 後は、計算で一代ずれてたので、お聞きすると、 お父様は家を継がれず、京劇の役者さんをされていたらしい。 (京劇と武術はつながっていて、ジャッキー・チェンも京劇学校の出身) 京劇も大好きなので、いろいろ興味深い話を聞けました。 私も楽しかったけど、老師も楽しんでいただいたらしく、 というのも、たまたま奇跡的にいろいろ私の言動が面白い方向に転んだようで、 「Kangziは、面白い人ですね。 中国語力だけだと不安な部分はありますが、 君のその性格とか人間力というかその魅力が、足りない中国語の部分を押し上げていますね。」 と、まあ、ホメていただいているんだけど、 100%は素直に喜べない(中国語へのダメ出し)ものの、 すごく、私という人間を気にいっていただいたというか、興味が出てきたらしく、 老師「君、来年の北京合宿は、僕の伝統拳のクラスをとりなさい。」とおっしゃる。 私「いや、その伝統拳はやったこともないし、第一、套路(型のようなもの)も知りませんし。 また、そのクラスを受けられている方々(日本で講師レベルの先輩方)のレベルには及びませんから、 私は、いつもの規定の基礎クラスを受けます。」と言っても、 老師「ダメです。君の体形は、僕の伝統拳に向いています。 套路なんて知らなくていい。来なさい。」の一点張り。 非常にありがたいけど、ハードルが高過ぎるのと、 やっぱり、北京は私のいつもの老師を受けたいのよね... と、うやむやに返事をしつつ、翌日は北海道へ指導に行くということで、 ま、お忘れになるだろうという私の期待に反して、 翌日から、毎日のように、 北海道での自分の写真(?)とともに、 「伝統拳へようこそ!」とか、 「伝統拳は、あなたを歓迎しますよ。」的なメッセージが wechat(中国版LINEみたいなもの)で送られてくるのよね。 う~ん... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 31, 2018 01:16:58 PM
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