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さて、大会で中国からいらしていた老師は、そのまま1週間ほど滞在され、 老師の特別稽古があり、幾日か参加したのですが、思わぬ通訳デビューがあったのでした。 ま、今までの私の通訳見習いって、 数人の中で、老師とこちら側のコミュニケーションをとればいい程度。 あとは、本当の通訳さんがいらっしゃるし。 その稽古の日も、通訳さんも来るし、 こっちは、ただ稽古を受ける生徒として行けばいいだけなので、と油断して行ったところ、 いやに先輩たちスタッフ側がワサワサしてるな、と思ったら、 「あっ、吉野がいた!」と老師のところに連れていかれ、 なんでも、通訳さんが遅れてくるので、 それまで、稽古内の通訳をしろという... え~、こんな100人近い人たちの前で? ちゃんと通訳するには、私の中国語はレベルが低すぎでは...(汗) ただ、ここは「NO」がない世界 (体育会系なので、先輩がやれと言ったらやるしかない) 老師にも「私を5才だと思って、簡単な言葉でお願いできますか?」なんて 嘆願しつつ、顔面蒼白で隣に立ち、 老師「早上好!」 私「おはようございます。」 と言ったところで、通訳さんが登場~。 おお~、神は見捨てなかった~(泣) と、胸をなでおろし、生徒に戻ったのですが、 神は見捨てたんだか、見捨てなかったんだか、 新たなチャレンジがちゃんと用意されていたのです。 昼休み中、1人の先輩が、午前中の習った動作の復習をしていたのですが、 なぜか、たまたまお昼ごはんから早く戻られた老師が通りがかり、 彼の動作を直そうとしはじめ、 みんなが囲みはじめたところに、 老師「Kangzi(私のこと)、私の説明をみんなに通訳しなさい。」 (通訳さんは、お昼休みでいなかった) ということで、まさかの通訳デビュー。 老師「〇〇△△~」 私「どうして、彼の動きが間違っているかみんな考えて。」 老師「〇〇□□。」 私「彼は、ここをゆるめてませんでしたね。それが原因です。」 たまたま、老師の言っていることが全部聞き取れたのと、 たぶん、老師も配慮して簡単な短い文章で言ってくださったので、 なんとか、20分ほどやりとげました。 いや~、緊張したわ~。 みんなが「吉野、全然できるじゃん!」と言ってきたが、 違うんだよ、今回はたまたま、うまくハマったんだよ、と言ってもあまり信じてもらえず、 これをきっかけに、この先、無茶ぶりされそうで なんか嫌なんだよね... ただ、いいこともありました。 その後、通訳のMさん(日本人)と少し話す機会があって、 いろいろ参考になりました。 長年、うちの武術協会の通訳といえば、Mさんなので、 てっきり、中国で留学されてたのかな、と思いきや、 お身体のこともあり、中国は旅行で一回だけしか行ったことなく、 「吉野さんのほうが、私なんかより中国本土の経験は多いわよ~。」なんておっしゃる。 どうやって勉強されたかと言うと、 大学卒業後、日本でお勤めしながら、 週に3回、中国語のクラスに何年か通われ、 その後、中→日の翻訳会社に3年お勤めされたそうで、 「しゃべる機会はほとんどなかったけど、 朝から晩まで中国語の文章に目を通し、翻訳してたから、 今思えば、あの3年が、今の私のかなりの底力になっているわね。 しかも、仕事だから、自分の興味のある分野なんて、えり好みができるわけもなく、 いろんな分野もとりまぜて、訳さないといけなかったっていうのが、役立ってると思うわ。」 なんておっしゃってました。 「すごいですね。」という私に、 Mさん「いや~、私も星の数ほど、みんなの前で恥をかきましたよ。 いっぱい間違えて、いっぱい緊張してね。」 なんて、さらっと言われる感じすら、かっこいい~☆ う~ん、私も生徒さんに、多読しろなんて言ってるくせに、 自分の中国語になると、自分のレベルを言い訳に、 そんなに読んでないんじゃないの、俺? ...多読がんばります。 &もちろん、Mさん目指してがんばるー! (でも、実は、6年前にすでにMさんが通訳されている姿を見て、彼女を目指そうと志していたのでした。 あの時の私が、Mさんとこうやってお話して、実際にあの時の老師の通訳でこうなるとは... 縁って不思議よね~。 しかも、何気に私って有言実行タイプだったわ!? よこしまな野望が叶ってた。 っていうか、「よこしま」がよかったのか?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 27, 2021 10:58:39 AM
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