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カテゴリ:語学勉強のコツ
この4月からのNHKの朝ドラ「らんまん」というタイトルで、
牧野富太郎さんが、クローズアップされますね。 実は、私、牧野富太郎さんの大ファン。 というのも、そもそも同郷(高知県)というのもあり、 しかも、彼の出身の地域は、私の家からもかなり近いので、もともと地元での有名人ではあったので、 彼の言動を聞くなり、書いたものを読んだりする機会が子供の頃からあり、 すごい人だな~、とは思っていたのです。 その後、植物の道に進むにあたって、彼の自分に向けての心得?的なものを書いたものを読んで、 ああ~、これは植物だけでなく、何かを学ぶ姿勢全部のことだな、と思って、以前ブログでも書いたので、そのまま抜粋しますね。 ~~~ 「赦鞭一撻」 ・忍耐を要す 何事においてもそうですが、植物の詳細はちょっと見でわかるようなものではありません。 行き詰っても、耐え忍んで、研究を続けなさい。 ・草木の博覧を要す 材料(草木)を多く観察しなさい。少しの材料で済まそうとすれば、知識も偏り、不十分な成果しか上げられません。 ・宜しく師を要すべし 植物において疑問がある場合、本だけで答えを得る事はできません。 誰か先生について、聞く以外にありません。 ・吝財者は植物者たるを得ず 必要な本を買うにも器具や機械(顕微鏡のような)を買うにも金がいります。 けちけちしては植物学者になれません。 ・博く交を同士に結ぶべし 植物を学ぶ人を求めて友人にしなさい。 遠い近いも年齢の上下も関係ありません。 お互いに知識を与えあうことによって、偏りを防ぎ、広い知識を身につけられます。 ・植物に関係ある学科は皆学ぶを要す 植物の学問をする場合、物理学や化学(例えば光のせいで茎が曲がったり)、 動物学(花粉を運ぶ蝶)、地理学(どこでどんな植物が生えるか)、 農学、画学(植物画を描く)、文章学(植物を文で表現する説明文)など、 他の関係の学問を勉強しなさい。 ~~~ この心得、英語でも中国語でも武術でもみんな当てはまるな~と思って、読んでました。 何かを学ぼう(ある一定のレベルまで)と思ったら、 すぐに上達をなんてあせらず、気長にやる必要があり(忍耐を要す)、 多くのものに触れないといけない(博覧を要す)、 先生が必要(宜しく師を要すべし)、 何らかの投資も必要(吝財者は植物者たるを得ず)、 もちろん情報交換においても、モチベーションにおいても学ぶ仲間が必要(博く交を同士に結ぶべし)、 そして、語学なら、語学のみならず、そこの国の文化や背景などへの理解も必要(植物に関係ある学科は皆学ぶを要す)。 さすが、天才というのは本質を簡潔に見抜くことができるんだなと思ったのと、 さらに、すごいのは、彼がこの心得(赦鞭一撻)を20才そこそこの年で自分宛てに書きつけていたこと。 私が、20才ぐらいの時なんて、何かをまじめに学ぼうとすら思ってなかったよ... (勉強なんてつまらない、と思ってた) そして、この植物界の天才、牧野富太郎さん、 性格は、天真爛漫な感じで、たぶんこの朝ドラタイトルも、春爛漫の「らんまん」と、この天真爛漫の「らんまん」をかけたんじゃないかと思われます。 ご自分のことも「私は草木の精かもしれない。」などと言われたそうで、可愛らしい... 牧野富太郎 私は草木の精である【電子書籍】[ 渋谷章 ] ただ、その天真爛漫さからか、自分の好きなものにがむしゃらに突き進むあまり、 ご家族(特に奥さん)は大変だったんだろうな~と思うものの、 家族や周りの人はどう支えたのか、 そこらへんも、朝ドラでどんな風に取り上げられるのか、も興味があります。 私、基本的にテレビはあまり見ないのだけれど、 これだけは、録画してでも、毎日のお楽しみの1つにしよう~。 ちなみに、牧野富太郎さんの書いたものも素晴らしいのですが、 私が一番好きなのは、彼の記録用に残した植物の絵! これが、本当にすばらしい~!!ので、ぜひ、興味のある人は見てみてー。 牧野富太郎の植物図鑑 [ 高知県立牧野植物園 ] あと、ぜひ、高知を訪れた際は、 高知県立牧野植物園も、行ってみてください。 ここも、素敵なところなので。 ということで、4月からのお楽しみ・その2でした。 (その1は、4月から始まるラジオNHKの中国語講座。映画を扱ったものがテーマになるので) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 29, 2023 04:48:58 PM
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