キネシオロジー 問題と要因の関係
5月の日本でのセッションを受ける予定の方々から今の健康状態や、このセッションでやってみたいテーマや問題などのアンケートのお答えが届いています。普通は、セッション前にこういったアンケートは必要ないのですが今回は、ぎりぎりのスケジュールなのでなるべくスムーズに進めるために、事前にお答えしてもらっています。そのアンケートを見ると、今回かなり強者が多いようですもちろん、実際にお会いしてみないとわかりませんがみなさん、いろんなものを抱えていそうだなあという印象です。このアンケートは、それほど大きな問題でなくてもちょっとした身体の不調なども書いてもらっていることもありますが例え、本人が小さな問題だと思っていることでも、深い要因と関連していることもあります。実際に何が優先テーマに選ばれるのかは、その日にその人の身体に聞いてみないとわかりませんがこれまで何千回とセッションをやっていることもあってそれぞれが上げてくれた問題やテーマをざっと見るだけでたぶん、この人はこれが優先テーマに選ばれるだろうなあ、などと見えてきます。この問題とこの問題は、この1回のセッションで解決しそう、とかこの問題は、数回以上のセッションが必要だなあ、なども何となくわかってきます。もちろん、中には、何が潜在意識から出てくるのか検討もつかないような問題やテーマを上げられている方もいて興味深いです。どちらにしても、いくら最大限にやったとしても2時間半ほどのたった一回のセッションでやれることには限界があります。それでも、そのセッションがその方にとって何らかの変容のきっかけになったらいいなあと思います。さて、一つの問題に関して、どれだけセッションを受ければ解決できるのか?について、できるだけわかりやすく説明してみようと思います。(これはあくまでも、私から見てであって一般的な捉え方というわけではありません)例えば、Bさんが抱えている問題として、最初に「経済的な問題」「アレルギーの問題」「恋愛」の3つをあげたとします。この3つは一見、ばらばらな問題のように見えますが潜在的には、一つの問題は他の問題と深いレベルで関わっていることが多いです。症状や問題は氷山の一角です。キネシオロジーをご存知の方は、このような図を見られたことがあるでしょう。ここでBさんの経済的な問題、つまりお金についてのことを見ていくとこの場合「お金の問題」が、氷山の一角です。そして、その海底にある深い要因を見ていって主な要因として「グラウンディング力」「論理的思考とオーガナイズ力」「自己価値」「クリエイティビティ」の4つが上がってきたとします。つまり、こういう状態です。(なぜか写真のリサイズが上手くできないので、中途半端なサイズのままでアップ)グラウンディング力がなければ、地に足が着いていない状態ですから自分がその仕事でやっていく力があるかどうかの見極めができなかったり何が自分の才能を生かすものがわからなかったりします。また自分はたくさんのお金を受け取る価値がない、と自己価値が低ければ、現実もお金は入ってきません。また、論理的思考やオーガナイズ力がなければ仕事を上手くオーガナイズしたり、計画することができません。またクリエイティビティがなければ、どんな仕事においても行き詰まってきます。同じお金の問題でも、人それぞれ根本的な要因は違っていて例えば、お金はよくないものだなどというお金に対する思い込みや信念体系がお金が入ってくるのを防いでいた要因の一つ、ということもありますし何がその人の要因になっているかは、身体に聞いてみないとわかりません。さて、この4つのディープな要因はそれぞれ違うところから発していることが多いので普通は、一つの要因に一回のセッションを要します。例えば、自己価値だと子供の頃のインナーチャイルドや大人になってからの人からの評価の問題などグラウンディングは、原始反射や左右の脳の統合や脳幹の調整などクリエイティビティは、右脳の活性化や心理的なブロックの解除第2、第6チャクラの活性化、などそれぞれ全く違うタイプの調整になります。では、今度はBさんの持っている他の問題のうち『アレルギーの問題』を深く探っていき主な要因として「原始反射」と「自己表現」「ホルモンバランス」「腎臓や脾臓の機能」の4つが上がってきたとします。人に言いたいことを自由に言えない、という抑圧された感情や思いが体内に溜まって何かの食物を食べることがきっかけでデトックスとして肌に出てくるというケースは、多いのです。この場合、食べ物はあくまでもきっかけにしかすぎません。また原始反射を持っていると、アレルギー体質やアトピーになることがあります。原始反射はグラウンディングの調整と同時に調整することが多いです。また3つ目の問題「恋愛』もやはり「グラウンディング力」「自己価値」「自己表現」そして「女性性の問題」「ホルモンバランス」の5つが上がってきたとします。男に甘えられない、などの問題があれば、女性性を受け入れられなくなりそれがホルモンバランスに影響している可能性もあります。また女性ホルモンのバランスが、共感力や親密さにつながっていることもあります。ということで、もしこの方が一回だけセッションを受けられたとして初回にグラウンディング力を調整したとしたらこの3つの問題すべてに関わっているもののまだ深い要因が残っているためどの問題もすべて完全に解決とはいかない、ということが考えられます。でもグラウンディングがすべての問題に関して関連しているのでいろんなところで変化や効果を感じるということもあります。つまり、単純に言えば、Bさんの3つの問題「お金」「アレルギー」「恋愛」のすべてが解決するためには『グラウンディングと原始反射』『自己表現ーコミュニケーション力』『自己価値』『論理的思考とオーガナイズ力』「腎臓や脾臓の機能調整」『ホルモンバランス』「女性性」『クリエイティビティ』のテーマで、計8回のセッションが必要ということになります。(実際はもっと他の問題や要因と複雑にからみあっていますが)もっとも、私は最近1つのセッションで、3、4つの要因を一気に調整することも多くインナーチャイルドと脳の統合と遺伝の調整など以前だったらありえなかった組み合わせで調整したりもしますがそれでも1回でやれるところは限界がありますしまた例えば、魂の統合の調整が終了しないと本質的なグラウンディングのための調整はできない、などと身体が伝えてくることもあります。ということで、キネシオロジーでは、表に出ている問題に対して調整しているわけではなくその根底にある深い要因に対して調整しているのです。通常、クライアントさんの身体は、お金の問題を解決してから次はアレルギーの問題を解決する、というようには指示してきません。最も一番先にやる必要がある深い要因から、伝えてくることが多いので6回目の調整が終わった時に、いろんな問題に対する効果が見えてきたなどということもあります。すべての問題は密接に関連しているので高血圧を治そうと思って来られた方が人間関係もスムーズにできるようになったり生理痛を改善しようとセッションに来られた方が生理痛がなくなると同時に、仕事で新たなキャリアができてきたといったことが、起こります。例え、生理痛の問題をテーマにセッションがスタートしたとしても調整しているのは、その方の人生の様々なことに関わっている深い要因に対してなのです。こういったディープな要因がある程度、調整ヒーリングされてくるに従ってだんだん、1回のセッションだけで、その問題は即解決しました、とかすぐに効果がありました、というようになってきます。例えば、このBさんの場合「お金、アレルギー、恋愛」に関わっていた深い要因が全部調整されたとして例えば、4番目に「疲れやすい」という問題をテーマにしたとします。疲れやすい、などという問題は案外、いろんな深い要因が関わっています。原始反射が残っていれば、疲れやすい体質になりますしコミュニケーションで自分らしくいれずに疲れてしまう人もいますしホルモンバランスが乱れて、疲れやすくなってしまう方もいます。このBさんの場合、コミュニケーションや原始反射の問題は調整されたとして他に「遺伝的な要因」というのが残っていればそれを調整しない限り、疲れやすいという問題は残ったままです。だから、遺伝的な要因をセッションで調整すればその1回で、劇的に変化があった、と感じるわけです。でも、実際はその1回のセッションで疲れやすい、という問題を解決したわけではなくこれまでのセッションのすべてが、ここに関わっているのです。また、逆のパターンもあり得ます。例えば、こういうケースです。つまり、その方の問題のほとんどがグラウンディング力の低さ、という要因からだけ起こっていたとしたら1回の調整だけで、いろんな問題が一気に解決に向かうということもあります。他のキネシオロジストの方のやり方はわからないのですが私はセッションの最初の10分15分ぐらいでその方が問題だと上げたもの(ここではお金と恋愛とアレルギー)に関わっている深い要因についてざっと見ていきそれらの相互関係を見てゆきます。そして、その日の優先テーマを身体に聞いてセッションをスタートし、セッション中にも相互関係をあれこれみながら行ってゆきます。ですから、セッションが終わった時にはこの日のセッションで、何に効果があると予想されるかまた、今持っている問題に関して、今後、どのような要因が残っているのかなどが、だいたいわかってきます。ただ、それがその通りになるとは限りません。身体は過去と今のことはわかっても、未来の予測はできないからです。この問題には3回ぐらいのセッションが必要、と身体が反応してもセッション後に何かよい影響を与えることが起こったのでその1回で解決された、ということもあるしその逆に「この問題に関して、もうこれ以上の調整は必要ない」と身体が反応しても、そのセッションの後に何かストレスとなる事件があったために効果として出てこなくて次に来られた時にそれが出てきたりすることもあります。セッションの結果に関しては、予想がつかなくて全く予想もしなかったところに効果が出てくることもあります。ということで、言葉にするとわかりにくいのですが何となくは伝わるかしら?どちらにしても、キネシオロジーのセッションでは身体は何から調整したらいいかの順番をわかっていますからすべてはその方の身体にお任せです。今回、メールを頂いた方の中にはその方にとってのテーマを書き出して、私に送っただけでそれらが叶ってきている感覚があります、と言われている方もいてうれしくなりました。そういったプロセスも含め、すべてはその人にとっての必然であることを私は信頼しています